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Create・World・Online  作者: 迅風雷
第3章 星の降る島
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15『甲羅を打ち砕け!』

ゴールデンウィークが始まりましたね多い人は今日から9連休ですか、良いですね~

自分はカレンダー通りなので、間に2日仕事がありますので羨ましい限り


それでは今日の更新、どうぞ


「ユキムラ君、待たせた」

「ジンさん! 良かった、今の僕じゃ攻撃が通らなくて」

「分かってる、とりあえず下がってくれ、さぁ蟹共、まずは挨拶代わりだ、コイツを受け取れ」


 俺は腰に装備してあったマジックソードを大蟹に飛ばす、目指すはお腹の横線。剣は狙い通りに向かう。が、


「ダメか」

「あの、僕には見えないので説明を下さい」

「突き刺さるけど深くは入らない、ダメージとしてはユキムラ君の槍と大差ない、だけど、これならどうよ!?」


 俺は一気に懐に飛び込み大蟹の正面へ、そして、突き刺さったマジックソードの柄に向かって拳を撃ち抜く。


「喰らえ!【突掌打】!」


【突掌打】は【気力操作】の(アーツ)で、説明としては衝撃を対象の内部に直接響かせる、というもの。効果は相手の防具による防御力の無視だ。

 蟹や亀のような硬い甲殻や甲羅に包まれた相手でも一定の効果を発揮できる技との事だが、俺はここに+αを加える。刺さった剣に打ち込みより深く剣を突き刺すのだ。


 王都周辺の草原には、大きすぎる上に魔法を軽減する『オリヴィ鉱石』と言う大岩がちらほらと埋まっている。騎士団なんかが魔法の特訓なんかに使用しているらしいのだが、王都拡張には邪魔ということで常時依頼として撤去、又は破壊する依頼が存在するのだ。俺も試したのだが、最初は無理だった。


 最初はどれほど軽減するのか見たくてゴウカ達の魔法を試したのだが、これが結構効果があって、全く傷が付かないのだ。そこでマジックソードを試したところ、突き刺さって抜けなくなった。魔法そのものは効果が無くても、剣の性質は通った形になった訳だ。それで引いてダメなら押してみろ、を実践してみたんだ。


 つまり、剣ごとぶっ叩いたのだ。まぁ、俺としては強く押し込むイメージで掌でやったら『オリヴィ鉱石』は大小の破片になった。所謂偶然の賜物の技なのだが、これが中々使えるなのだ。

 ただ、欠点もある。イベントでは出来る限り温存するつもりだったのだけど、防御の強い相手と巡り会えたのだ、試さない理由はない。


 大蟹に突き刺さったマジックソードは甲羅を貫通し消滅した。これが欠点の1つ、マジックソードが使い捨てになること。そしてもう1つ、これ、スタミナの消費激しくて1回使うと回復を待たなきゃいけないんだよね。なんせ1回SP700とか使うし、まぁ、その分威力は段違い、現在の俺の必殺技だ。


 マジックソードに貫かれ、空いた穴から円上にヒビが広がった無惨な甲羅。【突掌打】なら攻撃が通る事が証明された訳だが、まだ大蟹のLPゲージは3割程残っている。


 これで空にならない、か、今の俺の最強技なんだけどなぁ。仕方ないダメ押しだ。そう思い鞭を取り出したところで、


「ジンさん! 上!」


 ユキムラ君の声を聞き俺はバックステップで後ろに下がる。直後、俺がいた場所に他の大蟹のハサミが降り下ろされた。危ねぇ、他の大蟹を忘れてた。ユキムラ君が居なかったら潰されてたな。


「ありがとう、助かった」

「いえ、それよりも凄いですね今の一撃、削り切れはしなかったみたいですけど」

「今の俺じゃ連射が出来ないのが辛い所だけどね、それに」


 俺がダメージを与えた大蟹の色が黄色から橙色、そして赤色に変わる。あれか、俗に言う怒りモードってやつか。そして大蟹はその大きなハサミを振り上げ、集まってきた他の大蟹を弾き飛ばしこちらに向かって来た。正面から(・・・・)真っ直ぐに(・・・・・)


 おい、蟹のアイデンティティー(横歩き)はどうした!? いや、今はそれよりもあれをどうにかしないと。とりあえずは、


「俺は(こっち)! ユキムラ君は(あっち)に走れ!」

「はい!」


 俺達は互いに反対方向に駆け出す、大蟹は俺に向けて方向を変えた。まぁ、そうだよな、お前にダメージを与えたのは俺だもんな。

 しかし、追われるっていうのは嫌だなそれもあんなデカイ奴に。まるでトラックにでも追われてる気分だ。


 だけど、俺も逃げ続ける訳にはいかない。何故って? 俺の走る方向には追われるって小蟹と亀がいるからだ。つまり、


「立ち向かうしか道がない、だったら、一か八かやってやる」


 大きくカーブを描きながら反転、迫ってくる大蟹に走る。うわぁ、あれにぶつかっただけで俺死ぬんじゃないかな? でも、やるしかない。行くぞ!


 互い距離が近づいていく、そして、大蟹が振り上げていたハサミを降り下ろす。俺は気力を更に込めスピードを上げる、スピードを殺さないようにスライディングに姿勢を変更。そのまま大蟹の胴体の下をすり抜ける。


 大蟹はハサミを空振り俺を一瞬見失う、今しかない、ここが勝負所だ!

 俺は鞭を降り大蟹の背後から甲羅から飛び出ている目を捕まえる。そしてそれを力一杯引っ張る。


「おりゃぁぁぁぁぁぁぁあ!」


 残っているSTを使いきるつもりで引っ張った結果、大蟹は背中から倒れ仰向けになった。今こそもう1つの切り札の使いどころだ。


「ネーーーーイ!」


 呼んだ直後倒れた大蟹に入江中央上空から黒く細い光が直撃した、ネイの新技【オーバー・レイ】だ。


 ネイは他のグレイス達のような食事を必要としない、その代わり、ネイは魔力を食べる、それが【魔力吸収】の本質だ。


 普段は周囲の魔力を食べるのだが、試しで俺のMPをネイにやってみたら、どんどん吸われてな。あと少しで【気絶】するところだったよ。その時覚えた技が【オーバー・ドレイン】、文字通り過剰吸収を行う技だ。


 最大MPが3倍になるかわりに、LPが1秒に1減っていくと言う技だ。半ばスキルと言われても納得出来る性能なんだが、覚えた当時はそれどころじゃなくてな。

 戦闘でLPが減った状態だったネイが死なないように全部出せって指示したんだよ。そしたら黒い魔力を口を締めたホースから飛び出す水みたな勢いで放出した、何故かそれが技認定されてできた技が【オーバー・レイ】だ。


 効果は魔攻3倍、防御力無視の光線を、発射時のMPの100分の1秒間照射出来ると言うもの。

 現在のネイのMPは600、【オーバー・ドレイン】はその3倍まで溜めれるから1800までいける。その100分の1秒だから18秒間、魔攻は40だから3倍で120。


 よってネイは魔攻120の光線を18秒間照射可能だ。ダメージ判定は1秒毎ってあったから18回の連続攻撃とも言えるな。


 光線を受けた大蟹のLPはみるみる減っていく。そして、ついにゲージが空に0になった。

 大蟹の振り回していたハサミは砂に落ち、その動きを止めた。


「ふー、これで1体か、後3体、倒しきれるか?」


【オーバー・レイ】と【オーバー・ドレイン】。どちらも強力な技だが、その分反動もデカイ。

【オーバー・レイ】は1度使うと1時間【魔弾】が使えなくなるし、【オーバー・ドレイン】も【魔力吸収】が使えなくなる、しかも2時間。つまりネイは暫くお荷物になる、と言うことだ。


 まぁ、だから攻撃が届かないと思った上空に行ってもらったんだけど、【魔力吸収】が使えなくて【浮遊】が維持できないみたいだな。ゆっくり降下して来てる、あの角度だと落ちる場所は海の中だな。呼吸する必要が無いから窒息する心配はないし、とりあえず放置でいけるかな。


 さて、切り札級の技は使いきってしまったぞ、小手先の技ならまだあるけど、時間稼ぎぐらいにしかならんよな~。どうしようか? ……とりあえず、ここにあると戦いの邪魔になるかもしれないから目の前の大蟹を回収しようか。そう思い大蟹に近付こうとしたら、大蟹は光の欠片になって消えた。


「えっ? 俺まだ回収してないんだけど、どういう──」

「ジンさん! 後ろ!」


 ユキムラ君の声で振り返ると、別の大蟹が甲羅を赤くして突っ込んできていた。

 マジか!? 仲間を倒されても怒りモードに!? 慌てて武器を構えるも既に大蟹は目の前に、クソッ! ここまでか。


 そう思った時だった。大蟹の目の部分にどこからか矢が飛んできて、まもなく爆発。大蟹は体勢を崩し倒れた。

 一体誰が? 俺が呆然としていると大きな声が響いた。


「待たせたわね! 真打ち登場よ!!」


 声がした入江の入り口を見ると、そこには仁王立ちをした向かうビウムさんが立っていた。

ネイの現在ステータスを貼っておきますね


【ネイ】

 種族【オリジン・エレメンタル】 状態:━

 Lv6 ↑5

 LP :250 ↑150

 MP :600 ↑400

 SP :━

 攻撃:20 ↑10 魔攻:40 ↑30

 防御:20 ↑10 魔防:40 ↑30

 持久:━   精神:━

 器用:40 ↑30 素早さ:20 ↑10

 運:15 ↑5

 土:0 水:0 火:0

 風:0 光:0 闇:0


 スキル

【浮遊Lv4】↑3【魔力操作Lv6】↑5【擬態Lv☆】

 称号

【奇跡の巡り合わせ】


今はこんな感じです、技だけが強力なのです。


ああ、それと、この3連休は無理ですけど

木曜からの4連休は連投する予定です

予定は未定であり決定ではありませんので無理になるかもしれないですが

それなりに楽しみにしていてください


それでは

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