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Create・World・Online  作者: 迅風雷
第3章 星の降る島
81/193

03『VSフォレストウルフ』

せっかくの3連休なので不意打ち投稿

 バシッ! バシッ! っと音を森に響かせながら森ウルフを追いたてる。いや、別に追いたてている訳ではない、攻撃が外れているだけだ。森ウルフは木々の間を器用に走り抜け鞭を回避し、外れた俺の鞭は木や地面に当たっている。


「コイツ全然当たらない、このっ!」


 鞭スキルを上げる為に魔力剣を使わないようにしてるんだが、使うか? いや、今日は鞭を使うと決めたんだ、それを曲げるつもりはない。しかし当たらん、もう少し纏ってる魔力を伸ばすか? そうすると周りの木が邪魔だな、斬るか?

 今鞭に纏っている魔力はほんの少し射程を延長させているだけで、斬撃のような効果はない。この方がスキルレベルが上がるんじゃないか? と言う憶測と、(アーツ)を使えば倒せるしなんとかなるだろう、思ったんだけど、そもそも当たらないんじゃ意味ないよな、まずは当てよう。というわけで、


「斬る必要はない、要は動きを止めればいいんだ」


 鞭を更に振り森ウルフを誘導する、場所は木が2本狭く並んでる場所、そこに魔力で作った大楯を【魔力操作】で配置、これで森ウルフには見えない筈の大楯にぶつけて動きを止める、それを繰り返せば確実に仕留める事ができる筈。そう思いながら鞭を振り続け、ようやく森ウルフを大楯の配置した木の側に誘導する事に成功、そして、


「ここだー!!」


 俺の気合いを入れた一撃は森ウルフに軽い感じで回避された、が、


「キャン!?」


 頭から大楯に当り地面に落ちた、勢いよく飛び込んだのは失敗だったな。さて、


「思う所はあるけど、1度決めた事は守らせてもらうぞ」


【気力操作】で全身を強化、【魔力操作】で鞭に吸着属性を付加、出来るだけ苦しめないように一撃で仕留める! 鞭を振り目を回しているのか上手く立ち上がれない森ウルフの胴体に巻き付け固定、そのまま鞭を振り上げ勢いよく頭から落とす、そうこの技は、


「1本落とし!」


 グシャッと少々聞きたくない音が聞こえてきて、森ウルフのLPのゲージは空になった。う~ん、後味が悪いなぁ、早く終わらせて帰ろう。倒した森ウルフを指輪に収納してっと、さぁ、ゴウカ達の加勢に行こう。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 加勢するつもりで来たが、ついでだからゴウカ達の戦い方も見ておこう。指示する時の目安になるだろうしね。

 まず、ゴウカとケンランの双子コンビ、感想としては派手、そしてその分大雑把。

 森ウルフの攻撃が届かない上空から魔法を連続発動し3体を狙っているようだ、周囲の木々を見る限り威力は申し分ない。ただ命中率が悪く森に被害が、まぁ、これは仕方がない、きちんと言わなかった俺も悪い。が、とりあえず攻撃属性は考えて欲しいかな、木が燃えてる、消火しないと。まぁ、水属性の魔法も発動してるから、あまり燃え広がりはしないだろうけど、当てるならせめて森ウルフに当ててほしいな。


 次はストレイン、小さな体で森ウルフの体の周りをグルグル飛び回り爪と嘴で攻撃している。ただ、威力が低くダメージはそれほど入っていないようだ。その分回避と命中率は良いみたいだから、時間をかければ倒せるだろう、スタミナが持てば、の話だけど。


 最後はスクエール、上空から急襲、爪、嘴で攻撃、当たる当たらないを気にせず地面スレスレまで飛行してそのまま上昇そして再度急襲、を繰り返している。ヒット&アウェイだな。ただ、森ウルフに居場所がバレてるから急襲が強襲になって高度の優位性を無くしてるな、きっと初めは上手くいってたんだろう、森ウルフのLPは半分以下になってるしな、でも、何度も繰り返してるうちにパターンを掴まれ回避される事が多くなり膠着状態になった、と。


 さて状況は確認した、まずは何処に加勢するかな?

 ……やっぱりストレインかな、戦い方は長期戦仕様、なのにどう見たってスタミナが足りていない。早めに終わらせて休ませるべきだろう。

 次はスクエール、動きを封じれば止めまでいけるだろう。最後はゴウカとケンラン、これも当たりさえすれば決着は早い筈、さぁ、終わらせよう。


 加勢してから30分もしないうちに戦いは終わった。森ウルフ討伐はこれにて終了。それでは、


「後始末を始めよう、ケンラン水魔法で消火、ゴウカは土魔法な、ストレインとスクエールは休んでおいて、進化しても回復する訳じゃないからな」

「「コッコォ」」「チチッ」「ピョー」


 俺も【魔力変換】で水属性を作って消していこう、その方が早く終わるしな。

 え~と形状は玉、でいいかな、属性は水、今回は濡らすのが目的だから魔力の袋はいらない、大きさはサッカーボール位でいいかな。これを火元にぶつけてみると、じゅっ、と音が鳴り火が消えた、今回は簡単に成功したな。

 ただ、1度消すと魔力の玉も霧散した。どうやら耐久力が低いようだ、急造な物だしMPも残り少ないからそこは諦めよう。少しサイズを小さくしてもいいかもね、さあ、ドンドン消していこう。


 魔力の玉は『マジックボール』と名付け最終的に手のひらサイズまで小さくした、小さい火種を俺が、大きな火をケンランが、地面で燃えている火にはゴウカが土をかける事で消火していった。おかげでMPはあと少し、少し休憩しよう。


「ゴウカとケンランは休んでMPを回復、ストレインとスクエールは周囲の警戒、離れ過ぎないように注意しすように、ある程度回復したら街に帰ろう」


 ストレインとスクエールは直ぐに飛び立ち上空を旋回しだした。あれで森の様子を確認出来るのだろうか? きっとあの2体には出来るんだろう、そう思っとこ。さて、ステータスを確認しよう。え~と、まずは進化して体の色が変わったストレインから、


【ストレイン】

 種族【ロックスワロー】状態【良好】

 Lv12 ↑3

 LP:420 ↑80

 MP:400 ↑100

 SP:500 ↑120

 攻撃:38 ↑4 魔攻:38 ↑8

 防御:34 ↑11 魔防:36 ↑11

 持久:38 ↑5 精神:33 ↑8

 器用:48 ↑8 素早さ:58 ↑12

 運:25 ↑3

 土:21 ↑10 水:15 ↑3 火:14 ↑4

 風:19 ↑2 光:12 ↑2 闇:17 ↑3


 スキル

【飛行Lv10】↑3【魔力循環Lv9】↑3【硬質化Lv1】new!

【夜目Lv8】↑2【托卵Lv7】↑2


【ロックスワロー】対応rank:E

『山岳地帯に生息する燕、通称“岩燕(いわつばめ)

 ストーンスワローよりも高く切り立った場所を好む

 ストーンスワロー同様自分より強者の側に巣を作る』


【ストーンスワロー】から【ロックスワロー】へ進化した。石から岩に種族は変わった訳だが、見た目は色が濃くなっただけ。大きさも変わってない感じだし、内側が変わったんだと思う。新しいスキルの【硬質化】がその証、かな? スキルの効果は、


【硬質化】

『体の硬度を上げて防御力を上げるスキル』


 読んで字のごとくって奴だな。まぁ、スキル説明なんてみんな似たり寄ったりなんだけど。

 次はスクエール、どれどれ? 


【スクエール】

 種族【ツイッターカイト】状態【良好】

 Lv12 ↑3

 LP:470 ↑100

 MP:330 ↑70

 SP:540 ↑120

 攻撃:58 ↑11 魔攻:33 ↑8

 防御:29 ↑6 魔防:24 ↑5

 持久:47 ↑10 精神:29 ↑7

 器用:35 ↑8 素早さ:62 ↑12

 運:20 ↑4

 土:12 ↑2 水:19 ↑5 火:7 ↑2

 風:25 ↑7 光:18 ↑5 闇:17 ↑3


 スキル

【飛行Lv10】↑3【鷹の目Lv9】↑3【夜目Lv7】↑2

【気配察知Lv9】↑3【囀りLv1】new!


【ツイッターカイト】対応rank:E

『頻繁に囀りをしている鳶、通称“歌鳶”

 求愛をする時に雄が行うとされている囀りを雌雄問わず行う鳶

 求愛する時以外にもしている為、正確な理由は不明』


 とにかくよく鳴く鳶って事だな、確かにスクエールはよく鳴いている。空腹の時とか、飛んでる時とか、降りてくる時とか、肩に乗せてる時も鳴いてたな、言われてみると心当たりが結構あるな。

 新しいスキルの方もそうした経験から習得したのかな? え~と、効果は、


(さえず)り】

『存在感を高め注意を引き寄せる、たまに威圧する効果がある』


 これはスクエールには不向きなスキルじゃないか、だってこれ敵を引き寄せるって事だろう? お世辞にも防御が高いとは言えないステータスだし、回避前提で使うって事かな。

 数多の敵を引き寄せ、その攻撃を回避し続けるスクエール。……ダメだ、途中で飯を催促しに戻ってくるイメージしか沸いてこない。使い方は後で考えよう。


 ゴウカとケンランはレベルが1上がりステータスが少し上がっただけ、スキルの習得はなしっと。それじゃあ俺のステータスだな。どうなったよ? 

 ……ヨッシャー!! 【鞭術】と【調教術】カンストしたぞ! 王都に戻ったらギルドに報告して神殿に直行だな。


「よし! みんな帰るよー」


 のんびり空を泳ぐゴウカとケンラン、頭上を旋回するストレインとスクエールがそれぞれ俺の元に集まる、さぁ、森にさようならだ。

ジンのステータスは次回です、

スクエール種族名ですが、つぶやくトンビではなく、さえずりトンビです

普段から使ってるのに本来とは違う意味の英語って結構あるよね


それではまた次回!

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