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Create・World・Online  作者: 迅風雷
第3章 星の降る島
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04『クラスアップ』

 ギルドに依頼達成の報告、解体屋に森ウルフの死体と余分な薬草等を売り払い、再度神殿にやって来た。

 従魔達はマイルームに置いてきた、王都は従魔の施設立ち入りが基本的に禁止されていて、神殿も外で待機になる。それならマイルームで少しでもリラックスしてもらった方が良いと思うからね。


 ログアウトの予定時間まであまり残っていないが、多分大丈夫だろう。ちょっと時間を押したって寝不足になるだけ、いや、それは不味いな、でも明日まで我慢するつもりはない、と言うか出来ない、せっかく出来るんだから、今日中に終わらせたい。と、言うことで、いざ! クラスアップだ。


 神殿の中は非常に豪華な造りになっており、一面が光を反射して眩しいくらいだ。奥に見える4柱の女神像も手入れが行き渡っていて若干光っている様にも見える。像の手前には大きなピアノがある、いや、オルガンだって前に来たとき言ってたな、俺には違いがよく分からないけど。そのオルガンがある場所を中心に沢山の長椅子が配置してある、俺の位置からみると遊園地のショーをする会場みたいな感じかな。

 まぁ、今回そっちには用はない、今日は出入口に一番近い左右の受付の左側、シスター曰く“神々の御加護を受けたい人”が集まる受付だ。ちなみに反対側は“神々の御力を受け取りたい人”の受付らしい、神々の御力ってなんだろうね? 加護とは違うみたいなんだけど、まだその時ではありません、って説明もしてくれなかったんだよな、まだってことはいつか受け取る時が来るって事だと思うから、今は気にしないでおこう。


「ようこそ、今日はどのようなご用件ですか?」


 俺が受付の前に来ると白いベール? とか言うのをかぶり、同じような白い修道服を着た女性が対応を始める。俺は迷わずこう告げる。


「クラスアップをお願いします」

「分かりました、ではこちらの石板に手を置いてください、クラスアップの条件を満たしていると専用の部屋に転移されますので、その後の手続きはそちらでお願いします」

「分かりました」


 この説明は前回も聞いたから知ってる、そして今回はきちんと条件を満たした、いざ、転移!

 シスターが取り出した本サイズの石板に右手をのせると石板が光りだした。前回は光って終わりだったが、今回は一瞬視界が白くなり、気が付いたら手を置いた石板よりも大きな石板に手を置いていた。手をどけて周りを見ると明らかに神殿とは違う場所に居た。転移に成功したみたいだ。

 しっかし、変な部屋だな、石板と俺以外は何もないし誰もいない。そもそもここは部屋なのか? 見渡す限り真っ黒な空間で境が見当たらない。そして、俺はここからどうすればいいんだ?


「「汝、新たな器を求めし者、その証を示せ」」


 どこからともなく山びこのように反響した男と女の声が二重で響いてきた。更に声が終わると目の前にウィンドウが開きそこに『ステータスを開いて下さい』と書いてあった。


「証ってステータスの事か、もっとストレートに言えばいいのに」


 ステータス画面を開くと別のウィンドウが開き今度は『石版の方を向いて下さい』と書いてある。指示通りに石版の方を向くとまた声が響いた。


「「証を確認した、汝、新たな器を選べ」」


 そしてまたウィンドウが開く、この行程必要か? 素直にウィンドウだけで済ませばいいのに、後で運営にメール送っとこう。

 さて、ウィンドウには“選択可能ジョブ一覧”と書いてある。俺が選べるジョブは、


【拘束師】

『【捕縛師】の上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【拘束術】【長鞭術】【投げ縄術】』


【尋問師】

『【捕縛師】の派生上位職ジョブ

 取得可能ジョブスキル【尋問術】【読心術】【読唇術】』


【拷問師】

『【捕縛師】の特殊上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【拷問術】【短鞭術】【口撃術】』


 おい、なんだこれ、まともそうなジョブが1つしかないぞ。……い、一応スキルの内容も確認しようか。


【拘束術】

『【捕縛術】の派生上位スキル、拘束力が上がる』


【長鞭術】

『【鞭術】の派生上位スキル、長鞭が扱える様になる』


【投げ縄術】

『【縄術】の派生上位スキル、【縄術】の射程が伸びる』


【尋問術】

『捕縛、拘束した対象は嘘をつきにくくなる

 *対象のステータスにより効果は増減する』


【読心術】

『対象の思考が聞こえる様になる』


【読唇術】

『対象の口の動きを見て言葉を解読することが出来る』


【拷問術】

『拘束した対象に痛みと言動でMPにダメージを与える事が出来る』


【短鞭術】

『【鞭術】の派生上位スキル、短鞭が扱える様になる』


【口撃術】

『対象を罵倒することでMPにダメージを与える事が出来る

 *対象以外にも罵倒の該当者がいると飛び火するので言動には注意が必要』


 新規スキルの説明はまだ良い方だろう、このCWO(ゲーム)にしては詳しく書いてある、上位のスキルの内容はほぼ無いけど、とりあえず【拷問師】は止めよう、これはないわ、CWO(ゲーム)始めて一月しないうちでこのスキルは凶悪すぎるわ。

【尋問師】のスキルは有りかもしれん、特に思考が聞こえる【読心術】これ従魔にも効果があるのだろうか? あればグレイスとシロツキの説得に役立つかもしれない。

【拘束師】は【捕獲師】の上位互換だな、普通に選ぶならこれだけど【読心術】これは欲しいなぁ、ってことで、俺が選ぶのは【尋問師】だ。従魔に聞くか分からないけど、あったら色々便利そうだし悔いはない。


「「新たな器は選ばれた、汝に力を授けよう」」


 謎の声が響き終わると体が光った、これでクラスアップが完了したって事でいいのか? え~とステータスを、


「「汝、次なる器を選べ」」


 確認する前に新しいウィンドウが目の前に、サブジョブも選べって事ね。ステータスの確認は選んだ後だな。さて、こっちはまともだろうな?


【養育師】

『【調教師】の上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【養育術】【栄養術】』


【獣使い】

『【調教師】の派生上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【獣友術】【栄養術】』


【魚使い】

『【調教師】の派生上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【魚友術】【栄養術】』


【鳥使い】

『【調教師】の派生上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【鳥友術】【栄養術】』


【魔物使い】

『【調教師】の特殊上位ジョブ

 取得可能ジョブスキル【魔友術】【栄養術】』


 よかった、少なくとも誤解を招くようなジョブは無さそうだ、次はスキルの確認っと、


【養育術】

『【調教術】の上位スキル、戦闘に参加しなくとも経験値微量獲得』


【栄養術】

『【調理術】の上位スキル、材料次第で料理に追加効果が発生するようになる』


【獣友術】

『【調教術】の派生上位スキル、獣系のテイム条件の開示が可能になる』


【魚友術】

『【調教術】の派生上位スキル、魚系のテイム条件の開示が可能になる』


【鳥友術】

『【調教術】の派生上位スキル、鳥系のテイム条件の開示が可能になる』


【魔友術】

『【調教術】の派生上位スキル、魔物系のテイム条件の開示が可能になる』


 これは!? どれを選んでも当たりじゃないか、さて、どれを選ぼうか? 

【養成術】なら新しく仲間にした従魔を育てやすくなる、【◯友術】系なら従魔を増やしやすくなる、どちらも捨てがたい、う~ん、……よくよく考えたら、拠点がないから増やしやすくしてもしょうがないよな、あと4体しか仲間に出来ないわけだし、だったら【養育師】にしてレベルを上げやすくするとしよう。選択っと、よしこれでステータスがみれ、


「「汝、新たな器を選べ」」


 なんだ、と、どういう事だ? もう選択は終わった筈。そう思いながら新たに現れたウィンドウを読む、そこには初期設定の時に見たサブジョブがズラリと並んでいた。

 もしや、3つ目のジョブが選べるのか? そうと分かればしっかり考えなくては、え~と、【召喚師】あっ【契約師】ってのも良さそうだな。そうだ! 何か金稼ぎが出来そうなジョブは、ん? なんで【剣士】が一覧の中に? これはメインジョブの筈じゃあ、……せっかくだしこれにするか、なんだかんだと剣も多用してるしな、それにメイン2つってのも面白そうだ。ポチっとな。


「「全ての選択は終了した、汝に新たな証を」」


 声と共に現れたウィンドウ、そこにはジョブが変更されたステータスが載っていた。


【ジン】 冒険者rank:E

 種族【常人種】 状態【良好】

 職業【尋問師Lv1】new!

   【養育師Lv1】new!【剣士Lv1】new!

 TLv43↑3

 LP :750 ↑20

 MP :940 ↑30

 SP :900 ↑20

 攻撃:65 ↑3 魔攻:68 ↑1

 防御:57 ↑3 魔防:27

 持久:83 ↑2 精神:64 ↑2

 器用:88 ↑4 素早さ:74 ↑3

 運:38 ↑1

 土:13 ↑1 水:8 ↑1 火:6

 風:11 ↑1 光:10 闇:14

 JP:42 ↑15


 ジョブスキル

【鞭術Lv★】↑4【調教術Lv★】↑1【縄術Lv7】↑1

【調理術Lv10】↑2【片手剣術Lv10】

 スキル

【俊足Lv15】↑3【気配察知Lv18】↑2

【魔力制御Lv1】new!【気力操作Lv17】↑2

【鑑定Lv16】↑2【識別Lv16】↑2【魔具生成Lv12】

 称号

【親愛の女神の燐光】


 ジョブは無事変更されたみたいなんだが、スキルがおかしい。【魔力操作】と【魔力変換】が無くなって、代わりに【魔力制御】なるスキルが存在している。もしや統合された? 内容を確認。


【魔力制御】

『【魔力操作】の上位スキル、魔力の細かい制御が可能になる』

  ┣【魔力集中】

  ┃ ┗【射程延長】【威力上昇】【魔義眼】

  ┗【魔力変換】

    ┣【物質化】【硬質化】【液状化】

    ┣【属性変換】

    ┃ ┗【水】

    ┗【性質変換】

      ┗【斬】【刺突】【衝打】【吸着】【柔軟】


 待って、なんか色々種類が増えてる。俺もあんまり確認とかしなかったけど結構派生多いな、このスキル。

 え~と【魔力操作】の上位で【魔力変換】が統合されたって事が分かったからそれ以外は後回しで。

 とりあえず、クラスアップ完了って事で良いんだよな? 


「「汝、新たな器を得し者よ、汝らが導く者にならんことを」」


 言葉が響くと、足元に白く光る魔方陣が現れ体が足から消えていく。ここに来る時とも転移門を潜った時とも違う感覚を感じながら、疑問に思った事を呟く。


「導く者って、なんだ?」


 俺の呟きに返答は無く、瞬く間に視界が真っ白に染まり、気が付いたら神殿の一室に移動させられていたのだった。

ちなみにクラスアップ先はプレイヤーの行動により変わります

【捕縛師】の場合、1度でも動物、魔物を捕獲していた場合【捕獲師】

【棒術】等で相手を押さえ込むなりして止めると【検問師】

【尋問師】は動きを封じた相手に何かしらの情報を吐かせるとなれます

動きを封じた相手を理由はともかく痛めつけると【拷問師】になれます


他にも色々ありますが、いずれ紹介出来ればと思います。

それでは!

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