彗星の如く

驚異的な跳躍力を持つ高校生・青野彗悟(あおのけいご)。だが彼は武道経験ゼロのド素人だった。その彗星の如き才能を見抜いたのは、空手一筋の少女・水野栞奈(みずのかんな)。――彼女との出会いを機に、眠っていた才能が目を覚ます。規格外の武器を手に、少年は全国の頂を目指す！本格寸止め空手×青春小説、ここに開幕！

◾️登場人物紹介◾️

青野 彗悟（あおの けいご）
【磨かれる前の彗星】
本作の主人公。星流高校一年生。「面倒事の回避」を人生の信条とする無気力少年。しかし、その身体には本人も無自覚な、予備動作のない爆発的な身体能力が眠っている。

水野 栞奈（みずの かんな）
【彗星を見出し、導く者】
本作のヒロイン。星流高校一年生。近畿地区中学空手道選手権・女子個人「形」の部優勝という実績を持つ、空手のスペシャリスト。彗悟の才能の唯一の理解者であり、彼を空手の世界へ引きずり込んだ張本人。

菊田 空（きくた そら）
【王道を歩む、もう一人の天才】
彗悟のライバル。星流高校一年生。その名に「空（からて）」を宿す、空手界のエリート。努力と理論に裏打ちされた「正統派の天才」であり、才能を磨こうとしない者を何よりも嫌う。

竹村 銀次（たけむら ぎんじ)
【星流を率いる、不動の主将】
星流高校空手部の主将を務める三年生。屈強な体格と、部員たちをまとめ上げるリーダーシップを持つ。

佐藤 瞬（さとう しゅん）
【静かなるスピードスター】
星流高校空手部の二年生。物静かなメガネの先輩だが、その実力は本物。「瞬」の名が示す通り、圧倒的なスピードとコントロールを誇る。

宮田 掃二郎（みやた そうじろう）
【いまだ見ぬ、幻の天才】
星流高校空手部の上級生（学年不明）。菊田が「才能の無駄遣い」と苛立ちを露わにするほどの、高い潜在能力を持つらしいが、練習にはほとんど顔を出さない問題児。まだその姿は、誰も見ていない。