1-6
あ~オルフェース学園通っ。
どうも、ラグナです。
馬車で1時間揺られ、オルフェース学園に着いたー!と思っていたらもう9時間経ってます。
夜です。魔物に囲まれて、よく見たら奥に盗賊もいます。
わー絶体絶命だー|(棒読み)|
って言うか御者さん死を覚悟してますやん。
「グルォォォ!!」
やめてあげて御者さん今ので漏らしたよ。まぁ後で魔法で戻してやるか。
「ファイアロー!」
まぁこの魔物多分ゴブリンっぽいからこれでいいよな。よし。
やっぱ死んだな。やっぱ俺結構抵抗無いな。うん。んま、いっか!
「おいクソガキ!その馬車と荷物を置いていけ!」
えぇ…やっぱ盗賊来ます?
人を殴ったりするのは抵抗あるからやめとこ。
「よーし!このクソガキを捕虜収容所に入れとけ!」
「わかりやした!オラ来いクソガキ!」
言っとくけど馬車の中には何も無いぞ…
「あっ!荷物は置いていくんで御者さんも捕虜にしてくれませんか!?」
「ハッ、元からそのつもりだよ。こいつ女だしな。」
えっ、御者さん女性だったの…すみませんでした男性かと思ってました。
「オラ来い!」
捕虜収容所に着いたんだけど、真っ先に見たのは1人の男と1人の女だった。歳は同じ位か?
ってか捕虜2人しかいねぇじゃん!
外から男達の愉快な笑い声が聞こえた
「ガハハハ!男は鉱山で働かせて女の貞操は無事だし顔も悪くないから貴族に高く売りつけてやるか!」
げ、下衆な奴らだなぁ…
よし、逃げるか。
身体強化MAXで強化した体で鎖を引きちぎり、音を立てぬ様に3人の鎖を解く。
「よし、逃げるから俺に掴まれ。」
「…魔法作成完了、魔法名:転移」
「転移、ヒウロ領」
光に包まれ、瞬間ヒウロ領の広場についた。
「おーい、父さん、母さん!」
ものすごい物音と共に両親が飛び出してきた。
「ラグナ!?あなた受験は!?」
「あ、大丈夫。転移で間に合うから。」
「て、転移?」
「うん。魔法作成で作ったんだ。」
「やっぱなんでもありね。その能力」
「う、うんまぁ…」
「それで、どうしたんだい?」
「あ、父さん、この2人を預かってほしいんだ。」
「どうしたんだい?その2人は」
「盗賊のアジトで見つけて拾ってきた。」
「まるで捨て猫を拾ってきた感覚で言うなよ…」
「まぁ、預かっててくれよ!」
「わ、わかった…」
「とりあえず明日の朝転移で行くから、寝ま~す。おやすみ~」
「あ、あぁ」
~翌日~
「この子らはイクトとティアーナって名前で、魔術も体術もそれなりには出来てたから一緒に受験させるわ。」
「え!?ほんと!?」
「何?不満?」
まるでいきなり連れてきた仕返しと言わんばかりにそんな愉快そうな顔をしないでよ…
「ううん。別に大丈夫だよ。」
「俺はイクト。助けてくれてありがとう!」
「…ティアーナ。…よろしく」
「俺はラグナだ。」
互いに握手をして自己紹介をした。
「よし、じゃあ行くか。転移!オルフェース学園!」
おし、オルフェース学園の人気のない所に着いたぞ。
ってか誰もいねぇな!よし!ナイスだ俺
受験会場の受付に行って登録した。
「ラグナさん、イクトさん、ティアーナさんは4番教室ね~」
そう言われて俺らは4番教室に向かった。
次回、受験になります!