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神の能力で世界最強になる!  作者: 水無月純
2章
22/63

2-8

次目を覚ましたらテントの中にいた。

勿論あの魔族も隣にいる。


「…なんであの時殺さなかった?」

「俺は無駄な殺生は嫌いなんだ。」

「ふふっ♪君は差別しないんだね。」

「差別?何を言っているんだ?」

「私魔族だよ?それに気が付いてると思うけど王家の魔族だし。」

「…それまじ?」

「え?知らなかったの?だって最初君が相手してたのは魔族4柱のNo.2だよ?」

「んで、今なら俺を殺せると思うが?」

「それは無理だよ。外であの男の子が私を監視してるし…それに」

「それに?」

「私、君の事が好きになっちゃったみたい。」

「は?」

「いやだから私君の事好きなんだよね。」

「それはどんな狙いなのか?」

「あのさ、私の領地(ところ)は私に近付く人と言えばほぼ権力か体狙いだし、稀にあった人間なんて金欲しさに襲ってくるからね。」

「お前もずいぶんとひどい生活してたんだな。」

「まぁこうやって人間と話せるのは珍しいし、君こうやって私の話聞いてくれるしね。それに私は強い人が好きなんだ。」

「お前も相当強いけどな。」

「まぁね。結構頑張ったし。」

「リミッター解除しなかったらすぐに首をはね飛ばされてたぞ。」

「リミッター解除してまた天使化したら全く通じなくなったくせに。」


魔族は頬を膨らませた。

こいつ顔目当てで近付かれるのはわかるな。可愛いし。


「んー?何考えてたのかな?もしかして私の事好きになっちゃった?」

「案外そうかもしれないな。」

「ふぁ!?や、やめてよそんな冗談!」

「すまないな。」

「絶対心の中で笑ってるでしょそれ!」

「笑ってるわけなかろう」

「嘘だぁ!声震えてるもん!」

「悪かった悪かった。」

「んもー!あ、そう言えば君名前何て言うの?私はサタナ!」

「俺はラグナだ。そう言えばサタナはこの後どうするんだ?」

「んー、どうしようかな。」

「魔族領には帰らないのか?」

「いやー、私封印されてたんだよね。他の後継者に騙されてさー。」

「じゃあ俺らと来るか?」

「それもいいねぇ!でもまぁやめとくよ。」

「どうして?」

「折角の旅に魔族がいたら気まずくなるしね。」

「それもそうか…」

「あ!じゃあさ!私と婚姻を前提に交際しようよ!そしたら一緒に旅してるのと同じさ!」

「なんだよそれ…」

「だめ?」


おいおい、上目遣いで見るな。

理性が崩壊しそうだよ…


「考えておくよ。」


俺はそう言って苦笑いした。


「ぶー!けち!」

「すまないな。まぁ返事は後でするさ。」

「ふん!いい返事を期待してるよ!」

「まぁとりあえずは俺の領地に行っててくれ。父さんと母さんには話しておくからさ。」

「お、ほんと?わかった!なんて名前の所?」

「ヒウロ領さ。」

「わかった!ありがとっ!」


俺は初めて頬にキスされた。

顔面が真っ赤になるのが手に取るようにわかる。


「…2人とも、少し良いか。」

「な、なんだイクトか。なんだ。」

「まぁ色々は後で聞くとして、この魔族はこの後どこに?」

「とりあえずヒウロ領に行かせて働かせるよ。」

「なるほど、連絡はしておこう。」

「気が利くな。助かる。」

「そんで、俺達はこの後どこ行く?」

「まぁとりあえずは冒険者としての依頼をするか。」

「わかった。」


その後、キングラビッツ親子にダンジョンマスターの権限を移らせたのを確認して、ダンジョンを出た。今度ハンニダンジョン遊びに行こう。うん。

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