プロローグ
「ここは何処だ?」
誰かはそう言った。
だが、そう言うには生まれた場所が悪すぎた。ここは、並の冒険者なら近付きもしないオークの巣だったのだ。
そうなれば当然、オークが襲いかかり、食い殺される。
…だが、その「誰か」は違った。
「ギャァオオオッ!」
と鳴いて襲いかかったオークに一閃。
「…ふぅ」
「相変わらずお前は凄いよ。」
「何だイクトか」
「ああ」
「ティアーナは?」
「あぁ、あいつならここの頭を捻り潰してくるって言ってどっかに飛んでったぞ」
ーーーその瞬間、オークの悲痛な断末魔が聞こえた
急いでティアーナと所に行くとオークの頭らしき物体が転がっていた。
「…お前どうやって首切ったんだ?」
「別に。少し速く手を横にスライドしたら首を切ってしまっただけ。」
「だからお前はそんなに手が血まみれなのか」
「…まあ」
だが、これ位で引き下がるものかとオークが集まり始めた。
「おいイクト、ティアーナ…行くぞ。」
「おう」
「はい」
その刹那、一般の人が見たら卒倒する量の血液がオークから吹き、バタバタと倒れていた。
一般的に言う血祭りと言うものだ。
それでもまだ闘士が燃え尽きないオークは流石と言ったものか、奇跡的に攻撃が当たらなかったオークが襲ってきた。
だが、彼らは無慈悲にもオークを一撃し、多大な量の血液と共に地に這わせた
「ふぅ…こんなものか」
この声を最後に、3人は暗闇に消えて行くのであった
水無月潤と申します!稚拙な文ですが、よろしくお願いします!