053 ブサメンと新居の日常1
帰って来た、中年童貞の帰還。
帰って来て誰かがいる、と言うのは感慨深い。
「只今かえりましt…」
玄関を潜り息を押し殺してリビングとダイニングの扉を開ける。
「…むっ」
サリアが反応。
「ちょっと…」
ルサが下半身を庇って此方から逸らす。
「ご主人様…」
ルカが上半身をこちらの視線から庇うように隠した。
「あー!シューイチさん!だめだよ!あっち向いて!あっち!」
アンジェリカが握っていた缶コーヒーをダイニングテーブルに叩き付けオジサンを批難する。
下着。
ギャル下着。
スレンダーな体に彩度高めの角度エグイ下着。それが二組で上下ガッツリ。
俺はもう耐えられない、すかさずトイレに駆け込んだ。
ふう。ぱうあー終了、いっぱい出た、とだけ言っておこうか。
なんだね?何が欲しい?
見た瞬間鼻血とザ〇メンをビュビュっと漏らさなかった自分を褒め称えたい。
言い訳を考えるのもアレなので念入りにトイペでアソコを拭ってリビング入り。
なんだもう服着てるじゃん、残念。
「すみません、配慮が足りませんでした」
彼女達も風呂に入っていたのだろう、一緒に入りてぇな。
生パコの波動を感じる。赤マンだしオタマジャクシを12億ダースくらい中〇しても大丈夫であろう?
風呂に入ったってことは今日買ったタンポン入れてるのかな?
馬鹿な事を考えながら、時間は過ぎていく。
一応謝罪位はしとくか、なんかそれでギクシャクしたらやーだし。
「すいません、これからはノックなどするようにします、今回の不手際は完全に俺の不注意でした」
「ゴチになりあした!姉妹の下着姿すっげー旨かったっす!あざーっす!」等とは言えない、流石にいくら俺でもそれくらい解る。
「まぁさ、恥ずかしいんだけれど…」
ルサが褐色肌を僅かに染めて言った。
「嫌、ではないです」
ルカが言う。
そうか?毎日ク〇ァさせてもええのんか?もし見られるなら扱かずにイケそうだ。
おじさん幼女のパンチラで扱かずに逝った事有るからな?
若いころに色気付いてなけなしの金でストパーかける時、隣のマダムの連れて来た超かわいいJSの鏡越しパンモロで扱かずにドクドク3連射、多分九発分は出た。丁度オナ禁三週間目の日だった。帰ったらめっちゃ抜こうと思ってた。
カーキのカーゴパンツ履いてて右太腿上部が精液塗れでバレたから、女性スタッフに警察呼ばれて散々暴言と人格否定の言葉浴びせられたっけなぁ…懐かしい。
刑は受けなかったけど、あれからは人をボロクソに言いたいなら警察になればいいって思ったよ。
アレ最高に気持ち良かった、スレた幼女なら何万か握らせればマ〇射させてくれるかも…ああ、全自動で俺を幸せにしてくれるロリータ何処かに落ちていないかな。
まぁ美少女に囲まれているから良いか、その内パンパンしたいお。
女日照りが長すぎてふとした所で童貞を落としてしまいそうになる。でもダメです、ファーストキスと童貞はまだ守り通さなアカン。
いけないいけない、本来の目的をすっかり忘れているぞ。
ちょいとアウェー感を感じながら電源入れた冷蔵庫に明日の朝食の中華テイクアウトをぶち込む、ついでに温くなったコーヒーをいくつか入れてこれを閉める。
最近の家電てすっげーなー、高級感っつーか洗練されたデザインだ。
ちょっと前の俺なんて金の無い新成人向けの最低モデルの中古ばっかりだった。
最低費用を捻出できないから電動シェーバーも買えなかった、貧困であることを社会から強要されそれに甘んじていた。
普通の奴が憎い。
ちょっと見た目が違うからってそれを理由に心を折って来る普通の奴が憎い。
少々の差異を絶対的な違いのように論いヒトを人でないとサンドバッグにする普通の奴が憎い。
恵まれた生まれの癖して努力何ぞしたことが無い癖に「親ガチャ」なんて言葉を口にする普通の奴が憎い。
こちとら親なしだよ、顔も汚い、頭も悪い。
まぁ救いは有った、うん。
葉巻も効いて来て眠気も来たから寝るか。
「俺は寝ます、皆さんも夕食まで自由に過ごして下さい」
抜いて良い感じに眠気も来た、ここは寝るのが最善の策。
二階に上がり自室に入りパンツ以外の服を脱いでベッドメイク。
「さー寝よ寝よ…」
アラームをかけてスヤァ。
眠気は早々に訪れて、気が付けばアラームに起こされていた。
「夕食前に一服だ…」
コンビニ袋を漁ってパウチに入った葉巻を取り出して嗅ぐ。
「良い香りだ…違いなんて俺には解らないのだけれどね」
グラスというと草か、草と言えばガンジャ、水パイプにネタ皿に細めのスクリーン張ってガンジャモリモリでブハーっと濃い煙を吐き出してぇな。
新緑を思わせる青臭い香り、と言えば良いが実態はどんなもんよ。
まぁ何にせよ火を点けるまでは解らん。
「すっかりこれで火ぃ点けるの慣れたな」
咥え葉巻で玄関から出て玄関石に腰を降ろして着火。
パンチ済みなので咥えたらすぐ吸える、片方だけに火が回らない様にクルクル回して着火。
僅かに煙を肺に入れ吐き出す。
「タバコ復帰勢にはちょびっと重い」
この濃さ、ニコチン3㎎とか4.5㎎とかあるだろ。
アッと言う間にヤニクラ、しかしこの幸せを手放さない様に吸う事二十分。
「濃厚で美味いじゃぁありませんか」
良い感じに草の匂いも効いてる、これは後引く旨さだ。コーヒーが欲しくなって来た。
風もそれ程吹いていないので灰皿に葉巻を乗っけて一旦家の中へ。
玄関を潜って廊下を突っ切りリビングへ、そこそこ冷えた缶コーヒーを取り出して来た道を戻る。
皆自分の部屋に戻って休んでいるようだ。
そうだよな、成れない場所でちょっと疲れたよな。
玄関を出て腰を降ろし葉巻の続きを吸う。
俺はこれから何処へ向かうのでしょうか…そんな事を夢想しながら時間は過ぎていく。
コーヒーを飲みながら葉巻を十五分ほど吸い有る事に気が付く。
「これ吸い殻どうするか…」
二段式箱型灰皿なので普通サイズの紙巻の吸い殻なら中にポイっと出来る穴が有るのだが、葉巻の余りの吸い殻はどうあがいても下に入らない。
コレはアレだな、吸い殻は濡らしてゴミ箱に入れるしかないな。
最後に五回ほど大きくニコチンの煙を吸い込んで灰皿の上面に揉みつけて火を消す。
臭い匂いを漂わせる吸い殻を手に持ち玄関を潜りダイニングのシンクで吸い殻を濡らしゴミ箱へポイ。
風呂も入ったし吸う物も吸った、じゃあ御飯にすっか。
そのうち家具も揃えなきゃな、彼女達の部屋の椅子とか机とか。俺もちょっと良いモノが欲しい。
Wi-Fi繋いだら御飯にしようか。
ゴソゴソとWi-Fi親機の包装を剥いで中身を取り出して旧賃貸で使っていた安い親機を外して繋いで待つ事二分。
スマホを立ち上げてWi-Fiを繋いでパスワードを入力。
「繋がったな」
まぁ今までのよりは早いだろう、帯域保証というほどでは無いが旧賃貸よりは間違いなく早い。
今日は忙しかった、彼女達も疲れ気味だ、さっさとメシ食って寝よう、あのマットレス超気持ち良い。
とりあえず飯温めて彼女達を招集するぞ。
カニ餡かけ天津チャーハン五つをレンチンして蓋を付けたまま食卓へ、冷たいもの以外を温め付属のスプーンやら箸やらを出す。
ルサルカが好きな豆腐の麻辣醤の豆腐掛けを二つ、ピータンとトマトの盛り合わせを三つ、中華風サラダ二つに主菜盛り合わせを二つ温め配膳。
全員席に着いた。
「それでは…」
「「「「「いただきます!」」」」」
旨そうだ、エビ春巻きに唐揚げ、フレンチフライに肉シュウマイ、豚の甘酢炒めにキクラゲと豚卵。
飲み物買って来た方が良かったな、ここ最近結構な頻度で酒飲んでるからアルコールが恋ちいお。
飽食の悦楽を味わい夜は深まる。
誰も口を効かずに黙々と食物を口に運び咀嚼し嚥下する。
「ビール飲みたいな~」
アンジェリカが重々しい沈黙を破った。
「…私はクワスが良い」
甘いもの好きのサリアが続く。
「コーヒーも美味しいですよ」
ブサメンはイケボで追撃。
ルサとルカは麻辣豆腐を旨そうに口に運んでいる。
超絶不細工童貞野郎は黙ったまま冷蔵庫からもうちょっと冷えているともっとおいちい缶コーヒーを取り出し、各自一本ずつ配る。
自分の席へと戻り缶コーヒーを開けて一口で飲み干す、俺は高身長で顔デカなので一口がデカいんだ。
喰ってる途中なのにタバコが恋しくなる、これぞ正にニコチン中毒。
「ピータン、美味しい…」
ルサが小さいお口でピータントマトをハムっと口に入れモソモソと噛む。
ルカは麻辣豆腐を完全にロックオンして旨そうに身を捩らせている。
幸せだ、誰かと突くメシがこんなに旨いなんて三週間前の俺は考えた事すら無かった。
涙が出る、眠い。
トイレに行くフリをしてトイレでさめざめと泣いた。
俺は冷蔵庫からもう一本コーヒーを取り出して、玄関を潜り禁断の食事ヤニを開始。
玄関からでて一人、魂のオアシスへとたどり着く。
「ふぅうぅうぅ~」
葉巻のタールが喉を焼き、凄まじい充足感と全能感が身を駆け巡る。
やっぱり電子タバコとかカスだわ、タールの無ぇ煙なんて所詮ニコチンを満たすためだけのいい子ちゃん用のおもちゃだ。
自分の体を傷つけんタバコなど所詮は偽り、何故解らぬか?
ママに怒られるのが嫌なら棒付きキャンディーでも舐めてな。俺様はキツいヤニでぽーりーないつ。
クソ温いコーヒーも良いじゃありませんか、この俺のままならない人生を彩り、生涯というキャンバスに色をつける魔法の絵の具のようだ。
そんなこんなで一本を根元まで吸い切り食卓へ、美女ぞろいの天国みたいな空間でお食事を再開、匂いまでエッチだ。むほほぉww
各々食事を終え俺は容器やら食器を方してゴミをゴミ箱に。
お風呂に入ったので寝て起きてピザ食うだけだ。
もうすでに吸いたい、さっき吸ったのに吸いたい。
洗い物を終えて本日何本目かの葉巻とコーヒー。
「もうすっかり魂の芯までニコチンの虜だよ」
一日の終わりということでちょっとお高めのヒュミチューブに入ったマティーニテイストの葉巻で一服。
「長かったなァ…俺もとうとう同棲生活か…」
一か月前は考えられなかった、只々すべてが憎かった。
うまく生きられている奴が憎かった、生まれに恵まれただけの甘ちゃんが人生の主人公みたいな顔をして普通のやつを見下しているのが憎かった。
普通のやつが憎かった、十分なスペックで生まれたのに努力もせずに「親ガチャ」なんていうのが許せなかった、そして自分より下のやつを虐げるのが許せなかった。
苦労している奴も許せなかった、大人しく自殺していればいいのに勇気が足らずに生きるのが許せなかった、どうにかして自分より恵まれない奴を探し出して踏みつけるのが許せなかった。
自分が許せなかった、ただ死ぬのが怖いというだけで無限の牢獄に閉じ込められ、それでもなお生きる自分が嫌いだった。
それでも生きた、宝くじすら買えないのに生きた。
摂食障害で空腹を抱え、暖房も冷房も碌に使えないのに生き続けた。
いままでぶつけられた恨みが憎悪の焔となり、自身を焼き続ける、逃れる術などない、自分からは、逃げられない。
そして生き、やがて素晴らしい宝物を貰い俺は生まれ変わった、寿命を超え、生も死も超え、異能を宿し、超越者となった。
きっと凡ての宇宙が終わるまで存在・観測し続けるのだろう。
一瞬でたくさんのことを考えた、いけないいけない。
脳とは空白を埋め続けるモノ、科学者曰くそれまでの生い立ちや遺伝的特性から未来を勝手に想像して嘆いたり喜んだりするらしい。
俺?俺はもちろん前者だ。
どれだけ金とモノが有ろうと心は埋まらない、社会という魔物が俺に刻んだ深い裂傷は今なお俺の心から出血を強いる。
痛みもある、傷口は冷たく塞がらない。永遠に俺に出血を強いて感覚がないのに苦しい。
誰も許さない。全てが終わったら一人ぼっちの空の下でうまいタバコを吸ってよく冷えた無糖ラテを飲むんだ。
本当の一人ぼっち、真なる孤独、それは一体…どんな味がするのだろうね
一人じゃ人は生きられないとかよく皆言うけれど、真実俺は一人だった。
頼れる大人も、寄りかかれる友人も、導いてくれる恩師も居なかった。
俺以外の人間は全て敵だった。
真の孤独とは誰にも理解されず死ぬことじゃない、共同体の傍らで共同体から排除され指を咥えてなんとか中に入りたいけど入れない、そんな感じ。
多分、だけど。
俺は、本当の孤独というものをを知っている。
ぼんやりとうまい葉巻を咥えてチョイ悪ミドルを演出しているとメッセージが。
三度ほど煙を吸い込み対応。
「ああ、リチャードさんからか」
何々…これから音声通話は可能か?可能だな、やる事やり切ったし。
メッセージを送り返すと通知、これをタッチして通話。
「もしもし、どうも如月です」
不細工男のイケボがマイクで収音され、向こうに伝わる。
「おうすまんのう、リチャードじゃ」
まあ分かってる、分かってるよぉ。
なんだろ?なにか用事だろうか?
「空飛ぶ足じゃが良いのが取れた、期待していてくれ」
ってことはビジネスクラスかな?
「有難う御座います」
それは有り難い、退屈は嫌いなんだ。
美女たちのショーツに悪戯したかった。アンリのブラジャーに濃いのかけたかった。なんなら五人で夜戦というものを体験したく候…
「正規のパスポートがもうあるでな、後は乗って飛んで飛んで乗ってじゃ、ちょっといいモノがあるでな、そう窮屈な思いはせんと思うがどうじゃ?」
俺の飛行機童貞は散らされてしまうのかしら?ふふふ…
機内食食ってみたい、なんなら機内で酒飲みたい、タバコは…アレだな、飛んで吸うか。
俺だけ現地に魔法で飛ぶ、ってのも色々問題だ。
まず間違いなく飛行機に乗らず現地にノータイムで出没する特徴的な容姿の黄色人種…まず話題になるな。
となると一回は顔つなぎで現地に飛ばにゃアカンわけで…まぁ帰って来たら思いっきり美女の下着をレ〇プしてやろう。
アレってさ、基本溜めれば溜めただけ濃くなって匂いと色が煮詰まるの。
んで俺は性欲異常者だから三日で黄色、一週間で完全孕み汁の完成です☆~~~~
悪くない話だ、俺は禁欲できて幸せ、リチャードさんは新しいシノギが増えて幸せ、いいじゃない。
この話、ノった!!
「受けさせてもらいましょう、ああ、海外用のSimとかはそちらで準備お願いしますよ」
今日はもう十分タバコ吸ったし色々やった、もう熟睡しても罰は当たらんヤロ。
なげやりな態度で返答し少し火が消えそうなマティーニ風味のプレミアムシガーを思いっきり吸い込み鼻から蒸気機関車よろしく吐き出す。
「おう、すまんの。恩に着る。いままでの借りは必ず纏めて利子を付けて返す。期待してほしいの」
なんか好感触、基本俺って人と関わって来なかったので対人関係のノウハウが薄い、これを機に勉強せて貰おうじゃないの。
やっぱヤクザって言っても基本コミュニケーションじゃない、腕力だけじゃどうにもならんよね。
自家用車のナンバー控えられて移動中に分隊支援火器で通り魔かまされたら死ぬじゃん?
こうして俺は初飛行機の機会を手に入れた、機内食…?うまい?まずい?
葉巻のキツイ匂いを漂わせながら俺は玄関を潜って居間へ、皆揃っている。
「皆さんに共有したい話が有るのですが、今ってお時間頂けますか?」
俺は声だけはイケボ、顔さえ見られなければ…顔、顔。顔な。もう何なんだ俺の顔。
「ああ」
「いいよ」
「お願いします」
「いいよ~」
サリアが可憐な声で、ルサルカ達は華のある若い声で、アンジェリカはロリボイス。
「明後日から数日家を開けることになるのですが、その間、足が徒歩だけというのは大変なのでサリアさん、運転を指導するので覚えて頂けますか?それと足りる分ほどは生活費を引き出して渡しますのでそれで賄って頂けたらと…」
一気に言ってしまったが俺は悪くないはず、だっていきなりなんだもんリチャードさん。
「なるほど…異世界技能の先ずは一つ目、と言った所か…」
乗り気なようだ、自動車って馬より早いし餌やら塩やら休憩やら無くても動くからね。
これは彼女にとって美醜逆転世界での自活の第一歩と言えるかもしれない。
この世界の価値観では彼女達はありえないほど美しい、美の体現者と言っても言いすぎじゃないくらいだ。
サリアは大人びたJCみたいでHだし、ルサルカ達は健康的なエロスに溢れている。アンジェリカは大きなお友達のブッ〇ケ要員みたいでとってもHだ。
こんな綺麗な女性たちに囲まれていたら、それはもういくら強いとはいえ俺の性欲も抑えめになるってもんじゃん。
まぁ、減っても元が多いから確実に性欲過多の診断受けるんだろうけれど。
「と、言っても覚えることは十も無いんですけどね」
ハンドル、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキ、ウィンカーにワイパーくらい。
俺は一応MTで取ったけど試験の時はAT車だった、めっちゃ簡単で感動したよ。
最近まで乗ったことのある普通車って言えば教習用の車だけだった、普通車乗りてぇってずっと思ってたよ。
三十になる前なんかはもうそりゃ諦めが付かなくて悔しかった。
周りは奥さんも子供もいてミニバン乗り回して、なんなら親に土地付きの家買ってもらって、華金には寿司くってカラオケ行ってウナギ喰って麻雀打ってラーメンくって奥さん居るのに風俗行ってバーで粥食って朝帰り。
もうね、同じ人間とは思えないわけよ。
それくらいの隔絶した差が有ったね、顔が汚くて体臭きつくて横にも縦にもデカいってだけで人生がボシュウウウウウ!!
それはもう打ち上げ失敗した有人探査船並みの派手さで人生事故ったね。
でも生きていて正解だった、無敵の人にすらなれない弱者男性だったけど、何とか生きて一縷の光を掴んだ。
俺はとっても幸せだ、もう寒さに凍えながら世の中の恨みつらみを同じ屑どもと共有せずに済む。
「明日も向こうの店を開けるのでサリアさんには朝から覚えてもらいましょう」
まぁ楽勝だろう、だって彼女運動神経良いんだもん。
どんくさい奴には何やらせてもダメ。
よく発達障害にはプログラマーが向いているとか言うけどアレ真っ赤な嘘だわ。
まだ俺が若い頃、当時ウェブクリエイター認定講座に一緒に参加していた柴田君。
最初はゲームの設定弄るのでコード打つの早かったけど、結局発達特性には抗えず能力認定試験を待たずして新幹線を飛び込みで停めたもん。
ご遺族は強制支払い義務で家も何もかも失って数億の負債が残ったそうな。
弟夫婦は離婚、セミリタイヤのお父さんは職歴数年無しで再雇用目指して地獄の面接巡り、お母さんは貧困に耐えかねて橋から飛び立ったそうな。
拘りがあるから一人の仕事に向いている!→なら黙々とやるプログラマーがぴったり!
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『莫迦』かお前は?
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御仕事を無礼るなよ?
往々にして注意欠陥の彼ら彼女らは教科書通りにコードだって書けないのだぞ?
何ならミスを指摘されても別の場所を弄っちゃうから講師に質問すら禁じられて、自分の無能に泣きながら、他のメンツが数日前にやっていた課題をやっているような人種だぞ?
確かに注意力が低くなく、平均IQが軒並み平均を上回って、動作性やら言語性やらが突出して高い、知的能力の平均値を下回らない偏りのみの自閉傾向の天才だって居るだろう、そりゃぁ人類が…アレ?まぁ七十億としてそれなりに居るだろう。
でも健常者は認めたがらない、たった一人の社会的成功者の自閉傾向の人物の裏に、数万、数百万の社会に適応できず、福祉の網から零れ落ちて凡てを呪い呪詛を吐きながら自分で命を絶った境界知能の彼ら彼女らを。
だってそっちのほうが楽しいから、まともな家庭に生まれた健常者ってだけで下を見ればストレス解消が出来る。
誰だって楽したいさ、健常者なら健常者に生まれたというだけで彼ら彼女らを遥か高みから見下ろせる、何なら年上の障害者に対してタメ口で説教もアドバイスも出来る。
そりゃ楽しいさ、なんの苦労もせずにストレス解消出来るんだもん、俺だってまともな家庭にマトモな体質で、見目麗しい女の子に生まれていれば弱者男性を人間扱いしないさ。
普通の人間は普通になりたいなんて思わない、だって生きてるだけで全てのチャンスがあるんだ。
だれも認めたがらないけれど、現代は世襲制の奴隷社会。
先進国も後進国も同じ、この世は正に修羅道。
これが事実。
「人権」なんて言葉は原初の時代からは存在しない。
どこかの誰かが勝手に言っている、法という虚構が定めた仮初の枠組み。
声のデカい人権啓蒙で食ってるブルジョアジーが壊れたラジオの様に繰り返し叫んでいるだけの虚無。
とりあえずサリアに五時には指導を始めるので早めに寝るように言って俺は自分に部屋に戻りアラームをセットし就寝。
マットレスがヤバい、これは抜け出せんわ。
格ゲーで当てやすい初動から起き攻めループくらった初心者みたいな心境。
部屋の空調だって悪いんだ、こんなに快適な温度と湿度にされたら誰だって深い眠りに堕ちると言うモノ也。
朝だ、朝。
まだ寝ていたい、お布団暖かい、枕凄い、マットレスがその身に宿る魔力で俺をオフトゥンに吸い込もうとしている。
さすがに寝直す時間は無いので自身に回復魔術を行使し強制的に疲労物質を分解、複数の魔術を組み合わせて代謝向上の魔術を生み出し行使。
「覚せい剤初めて打った人ってこんな気持ちなのかな…」
めっちゃ目がさえる、カフェインタブ300mg五錠一気した数倍目が冴える。
「これは要注意だな、まぁしばらくすれば生活も落ち着くしもう使うこともそうは無いか…」
数日ぶりに泥の様に寝た後、納期に間に合うようにエナドリを数缶飲んでデスマーチする底辺プログラマーみたいな体調で俺は自室を出る。
「さすがに廊下に空調は無いよねぇ…」
購入価格もお安めということも有り、流石に寒さが有るな…
そういえば運転練習どこでしようか?地方都市だから朝の峠は走り屋居て警察チェックで巻き込まれると時間かかるよなぁ…
ああ、大型ショッピングモールの駐車場でいいか。
ここは地方だから足無いと通えない人多いし、朝の商品チェックで来る従業員用に駐車場解放されているよな?
部屋に戻って着替え、ハニーシガーを懐に忍ばせる、これが無いと生きて行かれん。
コンビニで買ったエナドリの余りを冷蔵庫から出してプルタブを開ける。
一口呷って玄関へ、まだ04:07か…まだまだだね。
夜明け前の空気が肺に入って俺に辛く惨めな気持ちを思い起こさせる。
「寒さに凍えて布団被って…食い物買えなくて…エアコン冬に使ったら更新しないって言われて…嫌がらせで戦後すぐに建てられた公営住宅に押し込められて…」
正に弱者、一縷の光も差さぬ最底辺で只々救済のみを祈り待つ塵と雨水で辛うじて命を繋ぐ哀れなる最弱者。
人生の主人公は自分しかいないというけれど、自分の人生などなかった。
弾圧に次ぐ弾圧、悪意、嘲笑、嫌悪、憎悪、冤罪。
人権なんて存在しない。
利権で食いたい人権屋が勝手に言ってるだけだぞ。
タイを見ろ、托鉢僧が入れ墨入れてタバコ吸いながらスリしまくってケツ売ってその日のヘロイン代稼いでいるぞ。
中東を見ろ、七歳児がコピーのコピーのコピーのカラシニコフ振り回して地雷踏んで死んでいるぞ。
アフリカを見ろ、資源故に列強共に未だに食い物にされどれだけの苦しみを強いられているか…
過去に奴隷を鞭で打っていた奴の子孫共が良く人権だの何だの言えるよな。
『恥』って概念が無いんだろうね、まぁしゃーない。




