煩悩の代償!黄金の亡霊、ピンクの街で散る(バレる)
ゼニゲバ・シティ:歓楽街の路地裏
新居での「うっかり死」と、そのたびに飛んでくるノアールの怒声に精神を削られたカイトは、ギルドの悪友・ジャックとガイルに連れられ、禁断のネオン街に足を踏み入れていた。
ジャック:いいかカイト、たまには「命の洗濯」が必要だ。今日は最高級の店『夢見の館』を予約しといたぜ!
カイト:あ、あはは……。ノアールたちには「魔王軍の残党調査」って嘘ついてきちゃったけど、大丈夫かな……。
ガイル:安心しろって! お前のその「金粉エフェクト」も、店の照明だと思えば違和感ねーよ!
カイトは罪悪感を覚えつつも、店の扉を開けた。そこは芳醇な香りと、絶世の美女たちが微笑む、まさに「天国」だった。
サキュバス:あら、キラキラした可愛いお客様……。さあ、私たちが極上の「吸精」で癒して差し上げますわ……。
カイト:……うわぁ、柔らかい……。あ、これ、ノアールの怒鳴り声が聞こえない天国だ……(うっとり)。
サキュバスが耳元で甘い吐息を吹きかけ、その柔らかな感触に包まれた瞬間。カイトの「ドジ属性」が、あろうことか「極度の緊張」として爆発した。
カイト:……あ、幸せすぎて……心臓が……止ま……
途の川(現場出張所)
カロン:はい、ピッ。94回目。死因……えーっと、「あまりの嬉しさに心停止(場所:ピンクの店)」。……最低ですね、カイト様。
カイト:カロンさん!? なんで現場まで出張してきてるの!?
カロン:カイト様が死ぬ場所に窓を作るのが私の仕事ですから。……あ、カイト様。ノアール様が「残党調査にしては、魔力の反応が卑猥すぎる」って、『場所特定魔法』を完了して、今まさに店の玄関を蹴り破りましたよ。
カイト:……終わった。俺、もうこの川に住む。生き返りたくない。
「――バカイトォォォォォ!!!」
店の壁が爆風で消し飛び、そこには般若の如き形相のノアールが立っていた。後ろには無表情で杖を構えるルナと、呆れ果てて剣の柄を握るアイリス。
ノアール:へぇ……。魔王軍の残党って、こんなに露出度の高い格好をしてるのね。……私の貴重なMPを、こんな不潔な場所で使わせるなんて……あんた、本当にゴミ以下ね!!
ルナ:……カイト様。……軽蔑、します。……あ、金粉が、なんだか下品に見えます。
アイリス:はっはっは! 騎士の私に、こんなハレンチな場所に踏み込ませるとは! カイト殿、君の煩悩は魔王の呪いより根深いようだな!
ノアール:いいわ、生き返らせてあげるけど、一回じゃ済まさないから!! ……【いい加減にしろよこの発情バカイトォォォ・除菌・滅菌・レザレクション】!!!
ドゴォォォォン!!!
蘇生の衝撃波が店を半壊させ、カイトは公衆の面前で(魔法の反動で)服が消え失せた状態で蘇った。
カイト:ガバッ! ただいま! ……って、ノアール! 服! 服を貸して! みんな見てるから!!
ノアール:見られてなさいよ! その情けない姿を街の歴史に刻むのが、今のあんたへの救済よ!
カロン(小窓から):はい、95回目、ピッ。……今のは「あまりの羞恥心によるショック死」ですね。……あ、お店の方から「死ぬ客は縁起が悪い」と出禁を喰らいましたよ。
カイト:……もう、二度と遊びになんて行かない……(涙)




