表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女ノアールの受難 〜私のMPはゴミクズ勇者のためにあるのではない〜  作者: 水上 空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/28

ギルド登録は命がけ


三途の川の受付にて


カロン:「……おかえりなさい。死因は『ギルドのドアに激突』。……もう、これ労災下りませんよ?」


カイト:「いや、自分でもびっくりした。吸い込まれるように当たっちゃって」


カロン:「(ため息をつきながらスタンプを捺す)……はい、これで3つ目。ノアール様、相当お怒りでしょうね。あちらの門、真っ赤に燃えてますよ」


カイト:「(恐る恐る光の門を見る)……い、行ってきます」

バッ……カイトォォ!! 目を離した隙にギルドのドアで死ぬなーーーっ!!」


ギルドのロビーに、ノアールの絶叫が響き渡る。

カイトの襟首を掴んでガクガクと揺らすノアール。周囲の冒険者たちは、引いた目で二人を見ている。


受付嬢:「……えーっと、カイト様とノアール様ですね。ギルド登録ですね? まずは……その、生き返ったばかりのところ恐縮ですが、能力測定の水晶に手を触れてください」


カイト:「あ、はい。……えい」


カイトが水晶に触れた瞬間、水晶が不気味な黒い光を放ち、「ピコンピコン!とアラートを鳴らし始めた。


受付嬢:「えっ!? な、何これ……『蘇生待機回数:カンスト』!? それにスキル欄が……『三途の川のゴールド会員』って何ですか!?」


ノアール:「(白目)……私の蘇生術のせいね。変なバフが溜まってるわ……」


「とりあえず、実力が分からないとランクが決まらないので、裏庭の訓練用ゴブリンと戦ってください」


ギルドの裏庭。

そこには、一番弱い魔物のはずのゴブリンが1匹。


ノアール:「カイト! 汚名返上よ! 盾として一撃も受けずに完封してきなさい!」


カイト:「任せろ! ……はあああ!」


カイトが剣を構えて突進する。

その時、足元の石ころに躓いた。


カイト:「おわっ!?」


盛大にすっ転んだカイト。その拍子に、持っていた剣が手から離れ、空高く舞い上がる。

さらに、転んだ勢いでカイトの頭が「ゴツン!」とゴブリンのすねに激突。


ゴブリン:「ぎゃっ!?(悶絶)」


あまりの痛みにゴブリンがのけぞった瞬間、空から降ってきたカイトの剣が、ゴブリンの脳天を直撃した。


カイト:「……た、倒した?」


ノアール:「(頭を抱えて)……倒したけど、死に様よりひどい勝ち方だわこれ……」

受付嬢:「お、お見事です! 判定は……えーっと、『棚ぼたの勝利』ということでFランクです!」


カイト:「やったぜノアール! これで俺たちも冒険者だ!」


ノアール:「はぁ……先が思いやられるわ。さあ、宿屋に行くわよ」


意気揚々とギルドを出ようとするカイト。

しかし、自動ドアの反応が少し遅かった。


ゴンッ。


カイト:「ぶふぉっ!?」


鼻を強打し、そのまま後ろに倒れ込むカイト。後頭部がギルドの硬い石段にヒット。


カイト:「(白目)」


ノアール:「カイトーーーッ!! 自動ドアで死ぬやつがあるかぁぁぁ!!」

カロン:「あ、カイト様。今日4個目のスタンプですね。……あの、これ私の個人的な予感なんですけど」


カイト:「な、何?」


カロン:「あなた、近いうちに『同じようにドジで死にかける仲間』を引き寄せる気がします。私のスタンプ帳がもう1冊必要になりそうな予感です」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ