第十三話
「大丈夫ですか・・・?」
私は、佳君のお母さんに聞いてみた。
「ええ、もう大丈夫よ。少し感情がたかぶってしまったわ。」
佳君のお母さんは、落ち着いたようだ。
「桜ちゃんにも、れいなちゃんにも、迷惑かけてしまったわね。」
とても申し訳なさそうな顔をしている。
「いえいえ。全然迷惑なんかじゃありません!」
私たちは、そう答えた。
「あなたたちは、相変わらず元気なのね。佳が話してたわ。
桜ちゃんと、れいなちゃんは、大事な仲間だって。」
私たちは、少し照れてしまった。
「どうか佳の顔を見て行ってあげてね・・・。」
佳君のお母さんに案内され、佳君の顔を覗き込む。
とてもつらそうな顔をしている。
「佳君・・・。」
私は、ぽつりとつぶやいた。
「桜ちゃん、あなたが佳の最後の相手をしてくれていて、本当に良かったと思ってるわ。」
佳君のお母さんからはそう言われた。
少々、三人で昔話をしていると、
ぼちぼちお葬式の開始時刻となった。
座席に座る。
佳君のお母さんは、前に出ると、
「本日は、息子の佳のお葬式にいらしてくださり、ありがとうございます。感謝にたえません・・・。
生前の息子は、 ~中略~ 本当にありがとうございました・・・。」
佳君のお母さんのあいさつが終わり、お経が始まった。
各々、ご焼香して回り、お葬式は終わった。
親族以外はここで解散となるらしい。
「桜ちゃん、れいなちゃん。今日は来てくれて本当にありがとうね。」
佳君のお母さんは、深々と頭を下げた。
私とれいなちゃんは、家への帰途につくことにした。。。




