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ガリ勉の俺がエロゲーの竿役に転生したが童貞すぎてラブコメは無理  作者: 揚羽常時


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第131話:マキノの写真集


「あ、あの! 小比類巻さん!」


 ホケーッとしているとクラスの男子がマキノに声をかけた。


「ん? なーに?」


「写真集予約しました! 月末ですよね?」


「そだよー。予約してくれたんだー。ありがとねー」


「はい。大事に見させてもらいます」


「どもどもー」


 まぁ十中八九、抜くんだろうけど。俺も試しの印刷は見せてもらったが、これがまぁエチエチで。ビーチクこそ出ていないモノの、エロエロな水着やギリギリの下着など、もはや会社を上げたセクハラではと思わせるレベル。ただまぁグラドルってそんなもんだし。マキノも分かっていてやっているので、誰に文句のつけようも無いしな。


「小比類巻さん! 俺も予約したぜ!」

「拙者も!」

「某も!」


「ありがとー。ホント感謝だよー」


 ニコニコ笑顔でマキノは嬉しそうにヒラヒラと手を振っていた。


「ミキノさんってどう思ってるんだろうな?」


「雑誌の掲載写真には何も言ってこなかったから。今回も大丈夫じゃない?」


「まぁ初版が(※特秘)部だし。ネットの騒ぎを見ると重版もするだろうな」


「アウトスタグラム。フォロワーめっちゃ伸びたよー」


「もう一端の芸能人だな」


「全部アクヤのおかげだよー」


「仮にそうだったらお前は大成してねーよ」


 可愛くておっぱい大きくて笑顔にも愛嬌がある。被写体としては最高だ。


「シイナ先輩も祝福してくれてさー」


「あの人もいい人だな。後続が売れても喜んでくれるって」


「まぁ腹の内は違うかもしれないけど」


「だよなー。でも取り繕えるだけでも大人だと思うぞ?」


「それは確かにー」


 既にマキノの写真集については話が出回っており、ネットショップで予約する男子生徒続出。というか既に一部の例外を除いて全員買うだろ。女子は男子ってバカねー、みたいな意見も散見されたが、それでもマキノそのものに否定はしてない。マキノが可愛くておっぱい大きいのはまごうことなき事実であるから。一部の心ない逆張り以外はマキノを否定することは難しいのだろう。


「でも本当にエチエチだよねー」


「まぁアレは俺でも抜く」


「…………ヒソヒソ(ねーぇ。アクヤぁ♡ 今夜はさぁ♡)」


 あーはいはい。構いはしないんだけど。


「小比類巻さん!」


 さらに男子がマキノに声をかける。


「写真集にサインくださいませんか!?」


 そう一人の男子が言うと、クラスがどよめいた。


『その手があったか!』


 総合すると、そんな表情。


「別にいいけど。サインかー」


「ダメですか?」


「ダメってわけじゃないけど。こじゃれたサインなんて持ってないし。単に名前書くだけでいい?」


「構いません!」


「俺も!」

「拙者も!」

「某も!」

「私にもお願い!」


 一部女子まで話に乗っかっていた。女子でも買うのか。まぁ今や立派なインフルエンサー。大人気グラビアアイドルことアズキちゃんだもんな。


「ネット活動も順調そうだし」


「この前のプラモデル作る動画が伸び良くてさー」


 爆乳グラドルがダムガンのプラモを作れば、そりゃ男の子の反応はいいだろう。学生からおっさんまで自分の趣味をわかってくれる爆乳美少女はマストだと思うし。


「あれ? このままだと学校中からサイン希望来る?」


「来るんじゃないか?」


「うー」


「人気の証拠だ。ありがたく応対しろ」


 実際にアズキ、というかマキノは大人気だ。俺に好き好き言っているから男子は血の涙を流しているが、それで失望するかと言われると、そこまで無情にはなり切れないらしい。まぁ俺もマキノが仮に、仮に仮説として仮決めの仮現実で人公と愛し合っても、その彼女に反感を持つことはあの当時ではなかっただろう。今は違うけど。


「…………ヒソヒソ(アクヤー。パンツ見る?)」


「遠慮しておきます」


 グイと舌なめずりするマキノの頭部を押しやる。


「アクヤくん。マキノの写真集は買うの?」


「いんや?」


 別に買ってもいいけど、そもそも販売前にもう貰ってるし。金出して二冊目を買っても意味ないだろ。


「抜く?」


「機会があれば」


 なんかもう今更だけど、ヒロインたちは俺が幸せにするしかねぇ。結婚できるのは一人だけだし。後は愛人かぁ。でも四人とも仲いいし。そうそう問題も起こらないと思う。というか何でアルケイデス学園の高嶺の花の四人と俺はハーレムをしているんだ? 当初の構想では……止めよう。意味がない。


「どこで間違ったんだか……」


 今ごろ脳破壊されているだろうな。人公。とは言っても譲る気も無いのだが。


「さてどうしたものか」


「…………ヒソヒソ(アクヤはあーしの身体見てるもんね?)」


 まぁなぁ。


「…………ヒソヒソ(アクヤ様。惑わされないでください)」


 だからホムラ。小声とはいえ学校で様付けはだな。


「ちょ。これマジ」

「さすがだぜアズキちゃん」

「むほほ」

「滾りますねー」


 とは男子の意見。まだ発売はされていないが、本の表紙はネットショップにも映っている。書店に並べばエチエチを求めている男性が視界に入れば手に取ってしまうくらいエッチな感じの表紙となっている。まだサイトの小さな画面でしか見れないが、それでも超絶可愛い神美少女のエチエチ写真に何も思わなければ、男である意味はないと思う。


「むー」


 それを面白く感じていないホムラの気持ちもわかるが、カホルとマキノが異常なだけだ。エロゲーの制作の都合上、個性を出すためにヒロインのスリーサイズに差別化が図られるのは自然なこと。ホムラは犠牲になったのだ。古くから続くエロゲー製作の犠牲。その犠牲にな。原因はエロゲーの最初期にある。その因果から続く犠牲だ。キー。


「ネットの人気で言えばお前が一番だがな」


「うーん。まぁそうだけど。あたしの声かー」


 マジで俺の推し声優なので。俺の耳が幸せ。


「それにアズキは不動ミヨに導線作ってくれたろ?」


「たしかに」


「なわけで感謝の正拳突きをしなさい」


「誰に向かって?」


 アリの王にでも。


「楽しみだぜ」

「小比類巻さんの水着」

「下着姿もあるらしいぞ」


 股間が滾るよなー。分かるぞ。その気持ち。


「っていうか今度巨乳にお悩みの女性向けのブラジャーのコマーシャルがって言ってたかな?」


「ああ、聞いてる。マネージメントは任せるが。お前が望むなら都合つけるぞ」


「本当!? じゃああーしと現場に入ってね?」


 承りました。


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