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ガリ勉の俺がエロゲーの竿役に転生したが童貞すぎてラブコメは無理  作者: 揚羽常時


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第119話:妥協点


【人公アルシ視点】





「落ち着け。大丈夫だ。まだボクは敗北していない」


 要するにホムラを寝取られただけ。あんな貧乳、こっちから願い下げだ。ボクをバカにした罪も重い。チャラ男に偽りの愛を囁かれて、散々弄ばれて捨てられればいい。ボクにはわかる。九王はホムラを愛していない。ただ性的な対象と見ているだけだ。


「な、なぁ。コヲリ」


 金曜日。ボクはコヲリに声をかけていた。縋るような目でコヲリを見る。


「……何ですか?」


「今度デートしないか?」


「……デート……ですか」


「奢るからさ。ショッピングとか行かない?」


「…………」


「何か不満か? あ、バイトが忙しいとか?」


「……あ……いえ。……そういうわけでは……ないんですけど」


「じゃあボクとデートしようぜ。庵宿区のモールでさ」


「……あー……はい……まぁ……そうですね」


 よし。言質はとった。そのままグッとガッツポーズしてボクはコヲリの予定を聞いた。最近は仕事にも余裕が出て来たらしく、遊べる時間は作れるという。よしよし。このままコヲリを絡めとるぞ。


「じゃあモールでどこに行くかだな」


「……甘いものが食べたいです」


「じゃあケーキバイキングは必須、と」


 コヲリの希望をスマホのメモに書き加えていく。


「……あと服を見て回りたいですね」


 ふむふむ。


「……それから」


 要望多すぎじゃね? だがコヲリには楽しんでもらいたい。その意味ではいくらでもつぎ込むぞ。


「じゃあ明日。駅前集合な?」


「……えーと。……はい。……わかりました」


「じゃあ今日はこれで。明日が楽しみだな?」


「……えーと」


 コヲリは言葉を選んでいるらしい。素直に嬉しいって言ってくれていいんだぜ?


「じゃな!」


 そうしてボクは帰っていく。っしゃあ! これでコヲリはボクのモノだ。ホムラよりコヲリの方がおっぱいが大きい。つまりボクの彼女の方が上だ。小比類巻さん? アレは例外で。


「コヲリ。喜んでくれるかな?」


 ちゃんとしたデートだ。もちろん全部奢り。ボクの男らしさを見せる時が来たか。


「ぷぷ。ホムラなんてハズレ引いてざまぁ。九王」


 ボクにはまだコヲリとカホルがいるんだよ!






*****






【二條コヲリ視点】




「……えーと」


 私は名前を二條コヲリと言います。まぁどこにでもいる女の子、という意味ではどこにでもいる女の子でしょう。


「じゃな!」


 その女の子に約束を取り付けて、去っていくアルシくん。こっちとしては困惑もいいところなのですけど、ソレを率直に言うのも躊躇われて。


「……さて……どうしたものでしょう?」


 悩みながら帰路につきます。明日。つまり土曜日。アルシくんとデートすることに。相手の目がギラついていて、何かよからぬことを考えているのでは? そんなことも思いましたが、まさか襲ったりはしないでしょうし。ホムラちゃんの一件があったので許すかどうか悩んでいましたが、そんなことを思念すらしていないとなると私としてはなんだかなぁ。


「え? 明日?」


「……えーと。……はい。……御機嫌を害すること承知で……アルシくんとデートさせてくれませんか?」


 仕方ないので私はアクヤ様にお伺いを立てていました。


「別に機嫌を害するってことはないが。ちょっと驚いた」


「……えーと……何に……でしょう?」


「コヲリ。まだアルシのこと怒ってない?」


「…………」


 私はニコリと微笑みます。


「コヲリ……怖い」


「あ、失礼しました」


 アクヤ様が怖気るような笑顔だったらしいです。


「お姉ちゃん。アルシと?」


「まぁいい機会かなと」


 いい機会? とアクヤ様が首をかしげる。まぁそれはいいんですけどね。


「……じゃあ今日は私とお風呂に入りましょうね。……アクヤ様」


「まぁいいんだが」


 あっさりと言ってくれるアクヤ様。アクヤ様って本当に性欲が強くないんでしょうか? 誰も抱く気配が無いですし。


「……添い寝も私と」


「そっちも大丈夫」


 トウモロコシご飯を食べながらさっくりアクヤ様は言います。そうして食事を終えた後はいつも通り筋トレを開始。


「……何がそこまでアクヤ様を駆り立てるんですか?」


「昔のトラウマだ」


 筋トレにトラウマがあるんですか?


「ないこともない……程度だがな」


 それはそれで意味不明なんですけど。


「ところで」


 腹筋をしながらアクヤ様は言います。


「明日のデートだが」


「……あ、はい?」


「俺も付いていっていいか?」


「……いいですけど……アルシくんが認めますかね?」


「ああ、いや、尾行するという意味で」


「……ストーキングすると?」


「ありていに言えばそういうことだ」


「……私は構いませんが」


「じゃ、そういうことで」


 そうして筋トレを終えたアクヤ様はアニメ視聴も打ち切って、プロテインを飲み始めます。ここまでくるとプロ意識が高すぎるように思えるのですけど。


「筋肉は有ればあるほどいいんだぞ?」


「……一緒にお風呂入りましょうね?」


「ん。ああ。そう言う話だったな」


「……アクヤ様になら全部曝け出しますから」


「無理はしなくていいからな?」


「……無理ではありません。……アクヤ様になら」


 抱いてくださってもよろしいのに。アクヤ様に抱かれるなら、それはなんて至福でしょう。私というメスがアクヤ様を求めているんです。


「あー。要熟考ということで」


 やっぱり私は魅力無いですかね? カホルちゃんやマキノちゃんの様にはおっぱい大きくないですし。ホムラちゃんなんて大人気Vキューバーですし。私だけ……。


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― 新着の感想 ―
コヲリはカオルに対してアルシが二人がかりで襲おうと前科忘れたのですかね。普通に知人だったら昔から知っていても近づく事はあり得ないのでは。まぁ、最後コヲリ寝とられフラグかなぁ。またアルシがヤラカシて嫌わ…
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