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話がまとまりそうで安心した私は紅茶を飲み心臓を落ち着かせる。違いますわよ?この話がうまく進むか心配であっただけで別に旦那様に対して…特に何か思ったとかでは。
私が1人がグルグル考えているとシャルナ様が背筋を正し、私に向き合う。
「確かに今のところ私とアランには利があります。ですがマドレア様には?あなたにとって妻が増えることに良いことなんてないと思いますが」
へぇ…。本当に素敵な人ね。大抵の人って、自分だけが幸せになる未来しか興味ないと思うのです。ですがシャルナ様は私にとっての利益を聞くまで納得しないって顔に書いてありますもの。ますます好きになっちゃいます。
「シャルナ様はとても素敵な方ですね」
私がにっこり微笑みながら言うと、予期していた答えのどれも当てはまらなかったようでシャルナ様はブワッと顔を赤らめた。
「マ、マドレア様⁉︎」
「大丈夫です。私にとっても旦那様との結婚も言わば契約結婚ですの。ここに愛なんてありません。私はただ何にも縛られることなく”自由”に暮らしたいのです。好きなピアノを弾いて大好きなこの邸の人たちとお茶をしてのほほんと…です」
私の話を横で聞いている旦那様が途中、紅茶が変なとこに入ったのか、むせていますがここはスルーさせて頂きます。今はシャルナ様優先ですので。
「ですので、シャルナ様ほどマナーのお手本になる方はいません。社交や、アリアナ様の教育を受け持っていただけると助かります。邸の予算管理などは任せていただければ後は引きこもりの私が担当します」
そうです。そうです。私はもともと病弱(設定)ですのでお家から出たくないのです。いえ、出れないのですっ!…と言うことにしといて欲しいのですよ。邸のことでしたら妻の役割であり、書類整理なども苦ではありませんもの。もともと勉強など嫌いではありませんでしたし。
結婚した女性が騎士を辞めなくてはならない理由ってここですものね。邸を守るのが妻の役目。邸を管理するのが妻の役目。社交に出るのも…。多すぎですわよ…。
だから、旦那様が何人妻を迎え入れようと私は全くこれっぽっちも反対なんてしません。むしろ、迎え入れてくださるほど私ももっと自由な時間をとに入れられるのですから。
「マドレア様…。あなたは天使みたいな方ではなく、天使そのものでしたのね」
?いえ、人間です。間違いなく人間ですわよ?ただの楽したいだけの、好きなことやりたいだけの自己中な人間様です!
シャルナ様の私を見つめる目がもうキラッキラ輝いています。…やめてください。
「とりあえず?これからマイルズ公爵家の妻としてよろしくお願いしますねシャルナ様」
「はい!あ、あの…ぜひ私のことはシャルと」
おぉ。まじですの!!こんなにも素敵なお姉さまと仲がいいなんて、先ほどから旦那様が少し羨ましかったのです。では遠慮なく呼ばさせていただきますわ。
「では私のこともレアと…シャッ」
私が少し照れながらもシャルと呼ぼうとした時、バンッと勢いよく扉が開く。
「ず、ずるいです!私をのけものにするなんてっっ」




