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たまおの不幸な卒業文集  作者: 花南
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07/21

翌日生徒会の書類がまた執務室の僕のもとにやってきた。

 僕は書類をひとつずつ確認してから、その合間に昨日の返事が挟まってないか探してみた。

 だけど返事は返ってこなかった。

 暗澹たる落胆した気持ちがあることを認め、そして馬鹿なことにもう一度篠宮さんに手紙を書いていた。


 篠宮さん 君の文字が好きだよ


 気持ち悪い文章だ。ストーカーじみている。

 だけどボールペンで書いちゃったし、うっかり書類の裏に書いちゃったので消すこともできない。

 困ったな……そう考えているうちに監査委員の草壁がやってきてその書類ごと生徒会に持っていってしまった。

 まあ口も聞いたことがないし、僕のこと気持ち悪い男だと思われたとしても弁解する必要もなければ弁解するチャンスもないわけだけれどもさ。


 しばらくして、また生徒会から書類が回ってきた。

 無意識のうちに篠宮さんの返事を探す。

 きもいんだよてめぇぐらい書いてないかなーとか、あの綺麗な文字で罵詈雑言とか書いてあったらそれは それでぞくぞくするんだけど。

 あれ? さりげなく僕はマゾなんだろうか、いやいや、そういう属性じゃあないはずだ。

 と、B5の白い紙が一枚、その真ん中に篠宮さんの文字でこう書かれていた。


 三芳の文字も奇麗だよね


 綺麗を奇麗と書くのは篠宮さんの特徴だろうか。

 それとも篠宮さんは国語音痴だから綺麗と奇麗の違いがあまりわかっていないのだろうか。

 でもちょっと嬉しかった。僕の文字が奇麗だって? 君の文字ほど綺麗じゃあないよ、ちょっとのびのびと跳ねているだけだもの。

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