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たまおの不幸な卒業文集  作者: 花南
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終業式

 学期末の最後に全員で校歌を合唱して、僕たちは教室に戻った。

 通信簿が配られる。僕の通信簿には当たり前のように5がたくさん並んでいる。数学だけが4だけれども、あとは全部得意だから。

 篠宮さんはもちろんのこと数学は5なんだろうと思う。彼女ほど完璧に数学ができる人というのも珍しい。彼女は数学者になるんじゃあないかって僕は思う。

 もっとも、今篠宮さんと僕はクラスが違う。だから彼女に通信簿でどれくらいの成績をとったか聞けないけれども、というか今まで聞いたこともないけれども、篠宮さんはお裁縫と運動が苦手なことは知っているので体育と家庭科はきっと4以下だと思う。だけど書道は必ず5だと思うよ、彼女の字はとてもきれいな、真四角の字をしているから。

 中国の書道のような字を彼女は書くんだ。

 僕は彼女の書いた書類の四角く揃った文字を見るのが好きだ。ワープロの文字のように綺麗な活字で、1ミリのずれもなく綺麗に書かれている。

 つまるところ篠宮さんのことは字しか知らないんだよね、僕。

 彼女の字が、好きだ。

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