転移の儀式
??「今日も退屈だなー。」
1人の男が教室の隅っこでそう呟く
クラスメイト「おい宮本?プリント。」
そう言われて宮本隼人は渡されたプリントを
受け取る。
隼人「すまん!えーっと宮村君。」
謝罪の言葉を口にすると宮村は大きめの溜め息を
つき、隼人にこう告げた。
宮村「なら、ジュース一本奢りな?」
少し笑いの混じったその声に隼人は断る術を
持ち合わせていなかったら。
隼人「…はぁ。わかったよ宮村君。」
そう言った後
宮村は笑いを堪える声で隼人に言う
宮村「宮本…あれ、あれやってくれ!
昨日のあの奴!」
そう言うと隼人はバツが悪そうに言った。
隼人「昨日の!?無理だって!恥ずいし!」
隼人(あれやって昨日寝れなかったのに…)
宮村は頭を下げあの言葉を待っていた。
そうすると隼人は周囲を見渡し
安全なのを見た後
その言葉を発した
隼人「世界の〜覇者が…1人……
宮本隼人が命ずる…
かの別世界に連れて行きたまえ…」
隼人は顔を赤らめ
宮村は腹を抱えて笑っていた
隼人「なぁ、他のとこからも聞こえるけど…
なんで?」
そう言うと教室の扉から今までいなかった
クラスメイト全員が笑いながら登場してきた
小宮「すまん…堪えようと思ってたけど…
無理だった!」
その言葉でまたクラスメイトは笑い始め
隼人は更に顔を赤くした
―放課後―
隼人は1人
机に突っ伏していた
隼人(もう誰もいないな?)
辺りを見渡し
誰もいないのを確認した後
すぐさまバックを取り出し
教室を足早に去って行った
隼人「しかもこの時間帯の信号の乱数は
大体の確率で青だから良い時間帯!」
青信号と思っていた隼人は
そうして信号の確認もせずに道路を横断していた
そうすると猛スピードで走っていたトラックが
隼人に向かってクラクションを鳴らしていた
隼人「え?は?」
隼人は考える暇もなくトラックに無慈悲にも轢かれ
地面を数メートルほど吹っ飛ばされていた
痛みはアドレナリンにより少なく
骨が砕かれ、肉が飛び出ていようと
その事すら脳は理解せず
思考を巡らせていた
隼人「なんでだ!?青な筈なのに!
死ぬ…のか?寒いし、眠い
まだ…死にたくたい!誰か!」
その言葉は空に響かず
隼人は意識を失った
目が覚めると隼人は椅子に座っていた
その景色は自身の周り以外は暗闇に満ちており
何も見えなかった
??「ここは…何処だ?お前は?」
そう投げかけると1人の絶世の美少女は答える
シルビア「私はシルビアです。
貴方の報道を丁度見ていた所です。」
そう言うとシルビアはその報道を見せていた
アナウンサー「今日午後17時42分
宮本隼人さんがトラックと衝突し
即死したと報告が入りました。」
そのニュースを見た彼はふと思い出したかのように
シルビアに問いかける
??「俺は信号無視したおっちゃんに
殺されたのか?」
その問いに呆れた顔をしながら答えるシルビア
シルビア「いいえ。あの人は無罪です。
貴方が信号無視をして死んだのです。」
そう言われて彼は驚きもう一つ質問を投げ掛ける
??「あと、俺はどうなるんだ?」
その質問にも快く気怠そうに答えるシルビア
シルビア「転生ですね。
貴方が今欲しい能力、バフを
差し上げます。」
??(マジか!最強になれるチャンス!
全部言って最強になって
表も裏の世界でも最強になって
理想を叶えられる!
夢も叶えられる!)
その言葉に目を輝かせた彼はお構い無しに
長々と能力やバフを伝えた
シルビア「長すぎます。これで終わりましょう。
あと、これで良いのですか?
多すぎると地球との物理法則に
重なりますが。
しかもいまの段階ですと相当ですよ?」
そう忠告するシルビアの言葉はアドレナリンが
溢れ出していた彼には一つも届きはしなかった
??「大丈夫だ!転移してくれ!」
その言葉にシルビアは溜め息をつき
転移の儀式を行う
シルビア「では…始めます。
女神シルビアが命ずる。
かの物に第2の人生を歩ませ
不幸と幸運が在らんことを。」
詠唱を終えた後
天井から光が差し、彼は宙に浮き
第2の人生を送ることとなった




