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1話 プロローグ:貴族の端くれ
きっかけは、なんとなくで受けた軽い話だった。
身分としては貴族ではある。
でも今は役職がある家ではないし、貴族としては裕福な方でもなくて。
扱いの悪さが集約された兄は、どこかへと逃げ出して。
だからどこか出かけてる方が気が楽だった。
その理由付けになるから、と雑用だろうと軽作業仕事を受けて回った。いつしか地域の便利屋として有名になるくらいに。
あまりにも雑用すぎるものもあって、父上は思う所があると言うけど、現代なりの騎士としての役目、と言って誤魔化した。
今回の一件を受けたのも、その為の理由付けでしかなかった。




