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フィンブルヴェトル  作者: シュピール
5/5

隣人ふたり

「ふふっ、結局私たちは、望みの相手に出逢えなかったみたいですね」


「そういうことになるね」






「けど、あなたがその相手じゃなくて良かったとも思うんです」


「奇遇だね。私もだよ」







「もしこの冬が終わったら、私の故郷に来てくれますか? 開発予定地の担当者としてじゃなくて、偶然知り合えた『お隣さん』として」


「ただの隣人がここから北の大陸まで出向くかな……? でもいいよ。そのときは案内をよろしく」






「約束ですよ」


「あぁ、やくそ、く」






「お隣さん……?」


「……」






「あぁ、もう眠くなっちゃったんですね。私はこの寒さでもちょっとだけは平気だから、気付きませんでした。大丈夫です。最後まで傍にいますよ」


「……」






「あ―――私も、意識が、薄れて。やっと、一緒に、凍れ、」


「……」












「じゃあ   おやすみなさい   ―――大好きなお隣さん」

リーヴとスラシルの結末はお気に召しましたでしょうか?


中央の異様な技術力や、世界を終焉に導いた冬の原因。そしてリーヴのもつその冬への耐性。


謎の残る終わり方となりましたが、その真相やふたりの"その後"は別作品で補完していけたらと思います。


宜しければフォローなどして、気長にお待ちいただければ幸いです。

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