第3話
ギルドは、昨日来た時より人が少なかった。
早朝だからかも知れないが…。
ともかく、クロは薬草納品依頼を受け外へ向かった。
王都を出たクロは、さっさと薬草を集めて拠点を作ろうとした…が。
その前に、ギルドを出てからも後をつけて来ているエリアを何とかする事にした。
そうしないと、後々面倒な事になるのだ。
「お姉さん、ボクに何の用?」
クロは、エリアの後ろを取ってそう言った。
エリアは、昨日のようにクロに対し不覚を取り悔しく思った。
「男の子の振りをしなくても、女の子なのは分かっているわ」
「いつ気付いたの?」
クロは、楽しみが減って残念に思っていた。
「…貴女が帰った後よ」
一方エリアは、何となくクロが苦手なタイプかも知れないので、後をつけて来た事を後悔していた。
クロは、そんなエリアの様子を観察していた。
面白そうな人なのは、昨日で分かっていた。
…この人なら、旅の仲間にしても大丈夫かな?
そう考えているクロの事など知らないエリアは、早く帰りたくて仕方なかった。
だから、クロが一瞬エリアを、獲物を前にした肉食動物のような目で見た事に気付けなかった。
気付いていたら、すぐにでも逃げていただろう。
クロは、まだ気付いていないエリア(獲物)を仲間(捕獲)にする為…作戦を考えた。
そしてエリアは、可哀想な事にクロに捕獲(仲間)されてしまったのであった。




