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夫婦のカタチ  作者: 夢呂
第3章◆ペット
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5◆まさかの…

「は?なに言ってるの?」


小春が、今日もまた不機嫌極まりない。


「いい加減にしてよ!」


そんな小春に俺は下手(したで)に出ながらお伺いをたてる。

「いや、でもさ可愛いと思うんだよね…猫。」


そう。犬を飼い初めて一年半。

次は子供の頃からの夢だった、猫を飼いたいのだ。


だが、小春は猛反対。最近はこの話題で言い合いが耐えない。


「なんで猫なの?一郎でペットは充分よ!」


小春の言葉に、俺は思い出してしまった。


俺がまだ小学生だった頃のことだ。

道に捨てられていた子猫を拾ってきた。

だが、猫に対する知識が無かった俺は、まさかおしっこをしないと死んでしまうだなんて知るはずもなく、その子猫を死なせてしまったのだ。


―ー――ずっと猫との暮らしに憧れていた。どんなものなのか知りたかった。せっかくマイホームを手に入れたのだし、娘たちの情操教育にもなる。だから今、このタイミングで猫を飼いたいのだ。


もちろん、犬の一郎を愛でることも忘れてはいない。



「猫なんて、絶対無理!私、猫とか嫌いだし!猫アレルギーだし!」

嫌悪感丸出しの顔で、心春が言った。


「じゃあ一度、アレルギー検査に行こうか。」

俺がそう言うと、グッと言葉をつまらせている。


「とにかく!猫なんて飼わないから!猫飼うなら私、この家から出ていくわよ!」



猫を飼いたいと言ったら、―――――妻が家出宣言をしました。

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