●アクションシーン解説 8●
●アブスコーラ号の駆け引き●
「船で海を渡る」系のエピソードは是非やりたかったので、当初から
世界地図にも島を入れていました。陸から割と近い位置にありますが、
この世界では国は基本的に陸続き。なので海運があまり発展しておらず
航海技術も未熟で、近距離の航海もそれなりに危険と設定しました。
おそらく、泳げない人の比率も相当高いだろうと思われる世界です。
というわけで、副業海賊による襲撃を受けたルクトたちはほぼ無抵抗で
拿捕される事になります。やっぱり海の上で暴れるわけにはいかない…
という事情は、この世界ではかなり切実だという現実の裏返しです。
この時使用されたフジツボ型爆弾。これはいわゆる機雷の亜種ですが、
どういうわけかその後の戦いの場において、やたら活躍するアイテムに
出世を果たしました。特に活用する機会が多かったキャラがルクト。
型にはまらない戦いが得意だという彼自身の設定に、かなり相性が良い
アイテムだったかなと思います。
ジャンツの部下オブストが余計な事をしたせいで一触即発状態になった
船の上ですが、やはりこの時の重要キャラはアルメダでした。実際には
色々と制約のある光の矢。例えば、見た事のない対象物を有視界外から
狙う事はできなかったり、余りにも遠い場所(視程の範囲外)の相手は
そもそも捉える事ができなかったりといった感じ。加えて、彼女自身は
人並み程度の運動能力しか持たないので、多数の敵相手の乱戦になって
接近されればおしまいとなります。さらに言うなら、破壊力が低いので
相手に大きな損傷を与える事などはできない…という難点もあります。
要するに、有利な状況が揃わないと役に立たない感じです。
それらを踏まえて振り返ると、この「船上」という戦闘フィールドは
まさに理想的な場所です。船自体の大きさはそこそこですが、さすがに
端が見えないなどという事はない。つまり船全体が完全な射程内です。
ターゲット(この場合は相手の頭か心臓)の捕捉には遮蔽物を透過する
視界が使える。捕捉してしまえば、距離的にも余裕で撃ち抜ける対象。
もちろん遮蔽物はいっさい無意味。逃げ場のない船の中での死が確定。
加えて、射撃の間の防衛もきわめて簡単です。アルメダ自身の視界や
射線などを確保する必要がまったくなく、しかも誤射される心配すらも
ないため、ただただ数秒守ればいいだけのイージーモードになります。
しかも一度に最大10本放てる事を考えれば、まさに瞬殺が確定です。
無血制圧をするための力としては、この時のアルメダはまごう事なき
「チート(反則)」だったなと思う次第です。




