●キャラクター解説 ヤムダ・コーツ●
※ネタバレを含みます。
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メグラン王国とモーグ王国の国境で働く、出入国検問官の女性。
メリゼ王女たちの出国時の騒ぎで、かなり苦労をさせられた人物です。
帰国の際は国王センドレンまで一緒だったために、さらに大変な思いを
させられる羽目になりました。
「有能」や「無能」は、創作の中で記号的な使われ方をする機会が多い
形容です。それに対し、彼女は本来の意味での「有能な一般人」です。
特別な能力は何もなく、理不尽な力に抗う術も持っていない。しかし、
決して権威や名前に屈して己の仕事を疎かにするような真似はしない。
地に足のついた責任感を持っている点で、彼女は間違いなく有能です。
ルクトやガンダルクたちはきわめて頼りになるけど、いつまでも自分を
近くで助けてくれるわけではない。遠からず発つのは止められない。
そんな覚悟と共に帰国したメリゼにとって、一番最初に会った自国民が
ヤムダだったという事実は、何より大きな励みになりました。
どんなに大きな国だろうと、結局は国民一人一人が支えてこその存在。
彼女のような人間がいてくれるからこそ、自分も為政者の責任を持つ。
そういう意味でも、ヤムダの気骨はメグラン王国の気骨そのものです。
百年に渡る平穏の間に、こういった人たちの姿をしっかり見てきたのが
ガンダルク。そしてそれを知らず、知ろうともしないのがザンツです。
このあたりの埋まらない溝もまた、2人の魔王の大きな対比でした。
名前の元ネタなどは特になし。その場の勢いと語感で決めています。
ただ、意志の強さを強調するため、濁点は入れようと思っていました。




