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1-5-2 ところで

割り込みごめんね。

忘れてた。

書き方がブレてるけど許して下さい笑

「ねぇところでさ」


 夜。シュウはどうやらお風呂みたい。予想通り眠れなくてリビングに降りてきた私は、元凶の女の子と話していた。


「やっぱり私よくわかんないんだけど、ノアってどういう存在なの?」

「ふふ、この時代の人は随分とボクに興味があるみたいだね。いいだろう、教えてあげるとも!」


 ノアに興味があるんじゃなくて、シュウが興味のあるモノが気になるだけなんだけど。まあこれは言わなくてもいい事。ノアはくるくると板の中で回りながら、これでもかというドヤ顔で自己紹介をはじめた。


「ボクはね、君達が古代文明だなんだっていう時代のものなんだ。ボクがいた時代は、こんなAIなんて、あっAIっていうのはこうやって意思持つデータのことね。ボクらAIはありふれたものだったんだよ」


「というかボクほんとは旧式でね。一番多かったのは、小さな端末…パーツを身体につけると、全く同じパーツをつけた人にだけ見えたり聞こえたりするものなんだ」


「もっとも、それはいつしか兵器運用されたりしたんだけどね。なにせほら、電子機器なら何でも動かせる癖に人的被害がゼロなもんだからさ。まあ流石にそのあと世界大戦になるとは思わなかったけど。シュウから聞いてびっくりしたよ」


「ちょっとまってちょっとまって」


 情報が多すぎて頭がパンクしそう。私そんなに賢くないんだから、ゆっくりわかるように喋ってほしい。というかこれ完全に歴史の授業だし。


「えっと、ノアはAIっていうもので、でも実はその中でも古いもので?」

「そうそう。それでいつの間にか人のいない所に捨てられてさ。全くもうほんとにこまったものだよね、人間には」


 その言葉に少しドキッとする。授業では、『アンドロイド達は人間に反乱を起こした』って…。


「ああっ、ごめんごめん、そんなに怯えないでおくれよ。ボクにはそんな気はないさ。というかその大戦はボクの知らないものだしね」

「そうなの?少しホッとしたけど。ノアは自分で動けないの?」

「そうだねぇ。ボクはこの板、タブレット端末のセンサーに人が映ったときに起動できるんだ。だから、周りに生体反応がないとずっとスリープモードなんだよ」


 たぶれ…?すり…?わからない単語が多くて理解が間に合わない。要は一人じゃ動けないってことね。そこそこわかってきたところで、一番聞きたかったことを聞く。


「ねえノア。あなたはどうしてシュウについてきたの?まさかシュウを…」

「あはははは!!まさか!ボクは生き延びられる道を選んだだけさ!というか、人と楽しくしゃべるのがボクの基底プログラムだからね。誰かといないと、生きる意味が無いってものよ。ふふ、君は本当にあの子にぞっこんだね?」 

「い、いや違うよそんなつもりないし。気になったから聞いただけだし。でもシュウ、実は珍しいものとか好きだから。シュウが楽しそうなのは私も嬉しいし」

「成程、それが君がボクを受け入れた理由か」


 納得がいった、というようにノアが頷く。彼女の方が気になっていたのはその点らしい。ついでとばかりに、質問が重なる。


「この世界、シュウは随分とふわふわした発言だったけれど、実際ボクがいるっていうのはどれほどのことなんだい?」

「普段ならバレなければ問題ないよ。もうそんなモノどこにも残ってない、と思ってるからね。でもバレたら別。アンドロイド持ち=テロリスト、くらい大きな話になると思う。…シュウも私も、無事ではすまない、かな」


 正直気にならないというのは嘘になる。本当はとてつもなく悪いことをしている。でも、シュウを見てると実感がわかない。ノアといるだけのことが、そんなにも悪いことなのかな?と考えてしまう。ただ迷うなら、シュウと同じ道を行きたい。それなら、迷いなく決められる。


「ほんとうに随分と大きな話だね?全く、ボクらの後輩たちが何やらかしたんだか。…ほんとうに、ボクをここに置いていいのかい?そりゃボクからすりゃ願ったり叶ったりだけど」

「いいよ、シュウが決めたからね。何とか隠し通せるでしょ。私も全く興味ないわけじゃないし」

「お、何だ君も興味があるんじゃないか!隠さないでくれよ、もっと仲良くしようじゃないか!」

「茶化さないの!」


 ガラ、とお風呂の扉が開く音がする。シュウが上がってきた。そのまま私は立ち上がり、自分の部屋へ戻る。


「おや、風呂上がりのシュウを見ていかないのかい?」

「うるさいわばーか!」


 階段に足をかけたところで、小さな呟きが耳に入る。


「…ありがとう」


 全く。私と同じで、素直じゃないのね。


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