1-1 とある日常の昼下がり
恋愛小説が書きたくなって。
元々好きなジャンルですし。
頭の中で描くこの恋愛模様、しっかりと文章に起こしていきたいですね。
さあ、ドキドキしていって下さい!
恋心がひっそりと芽生えはじめる様から、ゆっくりじっくり楽しんでもらいましょう。
遅筆は許して笑
血と鉄の焼ける臭い。死体と鉄屑。荒廃した都市。
もう、何が人で何が機械なのか、そんな境界線はとうの昔に無くなっていた。
敵か味方かも分からずに、見えたものをレーザー銃で撃ち抜く。
目の前を歩く少年は、戦うためにサイボーグとなったヒトか、それとも心と知識を得たアンドロイドか。
それを判断する術は、もう、ない。
人類は、高度に発達し人間を越えたAIたちに淘汰されつつあった。
「…とまあ、こんな風に過去の人たちは機械に頼りすぎました。しかもそれを『自分たちより格下だ』なんて甘く見ていたものですから、使役され続けたアンドロイドたちによる反乱が起きました。これが、私達人類の転換期となった『ヒト・アンドロイド大戦』ですね」
午後の社会の授業。聞かなきゃいけないのは分かっていてもどうしても睡魔が襲ってくる。
機械なんて危ないもの、もう誰も使ってないしなぁ。
どんなのか知らないけど。
「産業革命、情報革命に続き、自然革命が起こるきっかけとなった戦争です。その後、世界各国より『反人工化宣言』がなされ、機械、AIに限らずありとあらゆる電子文明が排除されました。何百年も経ち、数年前にようやく私たち人間は自然の中へと還ることができたのです」
今日のご飯何にしようかな…山菜でもとりにいこう…
「現在では電子機器と呼ばれるモノの類は固く禁止されていますが……暮葉君?続きを読んでみて下さい?」
水が減ってたから汲みに行かなきゃ…
(ちょっとシュウ?呼ばれてるよ?)
「え?」
「暮葉君、聞いていましたか?」
完全に聞いてませんでした。
クスクスと教室に笑い声が響く。
「すみません、気をつけます」
「眠いのは分かりますがちゃんと聞いていて下さいね?」
分かるなら見逃して欲しいなぁ。