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ダンジョン配信

ダンジョンとは魔力によって変異した生物が闊歩する魔境である。


変異した生物は魔物と呼ばれる。魔物は人々に敵対しており、見つけ次第殺しにくる。


魔物は基本的にダンジョンから出れないのでダンジョンに入らなければ問題ないが・・・条件が揃った時、ダンジョン外に出ることができる。


スタンピードという現象がある。ダンジョン内の魔物が飽和状態になり、ダンジョンから溢れ出す現象だ。


基本的には上層の弱い魔物たちだけが現れるのだが稀に下層に生息する魔物も現れる。


ダンジョンは場所によって階層が異なるが現在確認されている中で最も大きいのがアメリカ、テキサスのダンジョンで【ash forest】直訳は灰の森というものだ。中は植物系の魔物が多く存在し、下層にはフォレストドラゴンと言われる魔物までいる。


話が脱線したがそんな世界でダンジョンに潜る理由はスタンピードを起こさせないため以外にも魔物を倒した時に落ちるドロップにある。


例えばだがよく聞くオークはドロップとして肉が落ちる。俗に言うオーク肉だがこのオーク肉、とてつもなく美味い。ダンジョンの上層にいるモンスターにも関わらずA5ランクの牛肉よりも断然美味しいのだ。


他にも魔物たちは固有のドロップの他に魔石を落とすことがある。


魔石には魔力が溜まっており、有限だが超高効率なエネルギー源として使用できる。


ダンジョンは金になる。それに気がついた人々は冒険者をどんどん生み出して言った結果・・・大半が命を落とした。


しかしそんな中で生き残った人々は魔物を倒した事で成長した。レベルアップだ。


魂レベルで生物としての格を上げるのがレベルアップだ。


レベル0の凶悪犯罪者とレベル1の普通の冒険者。どちらが強いのかと言われたら圧倒的に冒険者なのだ。冒険者はその格をあげた存在であり、0と1では雲泥の差がある。


とまぁ、ダンジョンが産業となった現代で、探索者は配信者となり自分の生き死にを配信としてあげることで注目を集めた。


ダンジョン内での配信は常に命のやり取りがあるので伸びやすい。


上位の冒険者には定期的に初心者用の攻略動画をあげるほどだ。


そんな中、私はダンジョンに潜っていた。


身バレ防止の兎面を被って配信主として配信している。


今日は『おさんぽはいしん』


視聴者は0


「やっぱりみんなもっと過激なシーンを求めてるのかな・・・」


実際、私のような視聴者0の配信者は少なくない。常に生死がかかっているのであるなるべく大手の安全に見れる動画に行くのは仕方ない。


『初見です』


「初見さんいらっしゃい!今日はダンジョン内をお散歩してます!」


こうして初見さんが入ってくるのも稀だ。なのでなるべく初見さんは逃したくないのだが・・・。


ぽんぽんまる:ソロでダンジョンなんて**ですね。さっさと**ばいいのに


「っ・・・」


こういうアンチが多い。私はそっと、アンチをブロックして退出させる。


「はぁ、仕方ないもっと奥に潜ろうかな・・・」


私は配信を止めて【下層】へと足を進める。


これが私の配信人生を大きく帰ることになるとはその頃の私は知らない。

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