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島流し令嬢の無人島開拓奮闘記!~流刑に処された令嬢たちのコツコツ無人島スローライフ~  作者: ふぃる汰
3章 秋期

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88話 海賊の拾いものですの?



「おーい、みんな! ロドス海賊団のご到着だよー!」



「お久しぶりですぜ!」



「今回もがっぽがぽだ!」



 最近は恒例となったロドス海賊団。

海賊の襲撃……ではなく、貿易の為のお金や商品の運搬をしてくれていて、とっても助かっている。

島に近づいてくる船の上には、キャプテンのロドスと手下のダルメ、ジャン、ホーレ。そして……



「わあ、ここがマージンス島なんですね……!」



「ほ、本当に人が住んでいるぞ……!」



「誰ですの!?」



 船にはわたくしの知らない1組の男女が追加されていた。



 ―― ――



「つーわけで、ここへ来る途中に漂流してるボートを見つけてね。そこから助け出したんだ」



「私はメリーナと言います」



「自分はクリストファーです」



「メリーナと、クリストファーですわね。わたくしはアーシアですわ」



「トゥーイだよ……」



「チャンドラは、チャンドラ」



「おれはレンだ」



「ゼンだぜ」



 ロドスたちの船の荷卸しをするために浜辺エリアに来ていた男の子たちが自己紹介をする。

ちなみにチャンドラは浜辺でカニを獲るためにたまたま来ていた。



「ほ、本当に緑色の人がいます……」



「だから言っただろ。こいつがアルラウネ族さ」



 ここまで来る途中にアルラウネ族のことをロドスたちから聞かされていたのか、チャンドラを興味深そうに見つめるメリーナとクリストファー。



「ボートで漂流していたということですが、お二人はどうしてそんなことに?」



「私たちは、アイル王国から逃げ出してきたのです」



「アイル王国から?」



 もしかして、スコットのようにケルディス鉱山での強制労働から逃れてきたのだろうか……?



「最近、アイル王国で再び戦の準備が行なわれているのです。私はアイル王国の王都で薬師をしていたのですが、王国軍の衛生部隊への強制配属の指令書が届きまして……」



「まあ、そんなことが……」



「どうしようかと不安になっているところに、王国軍から脱走してきたクリストファーと出会い、一緒に船に乗って王都を出ました」



「自分は、メリーナとは幼なじみだったのです。それで、彼女だけでも助けたかった」



 クリストファーはケルディス戦争の際に従軍しており、そこでとある水面下作戦に参加していたせいで戦犯として牢屋に入れられていたのだが、いきなり解放されて軍属に復帰させられたらしい。

それを怪しんだ彼が色々と調べたところ、再び戦争の準備をしているとの情報を手に入れたため、計画を練って軍を脱走し、道中でメリーナと合流してユーランス大陸行きの船に乗ったのだとか。



「しかし、ユーランス大陸へ向かう途中で大嵐が発生して船が流され、沈没する前に自分とメリーナは船に積まれていた非常用のボートで脱出しました。そして、潮の流れに任せるままに漂流していたところ、ロドスさんたちの船に拾われたのです」



「その節は、本当にありがとうございました」



「いいんだよ、これくらい。今までの悪行で傾いた天秤を元に戻そうとしただけさね」



「どういうことですか?」



「はっはっは。こっちの話さ」



 それにしても、クリストファーは元アイル王国軍所属の軍人だったのね。

再び戦の準備が……もしかして、またギリス王国と戦争に?



「あれ? そういえばアイル王国軍ということは、もしかして……」



「おーいアーシア、今回出荷する分のアルラウネフルーツを……」



「あ、ミロスですわ」



「えっ? ミロス?」



「ん? そこにいるのは……もしかして、クリスか……?」



「ミ、ミロスじゃないかっ!!」



「やっぱりクリスだ! 久しぶりじゃねえかおい!」



 久々に再開したアイル王国軍の仲間と肩をたたき合うミロス。

どうやら二人は知り合いのようだ。



「どうしてミロスがここにいるんだい!?」



「いやあ、話せば長くなるんだが、乗ってた船が沈没してなあ」



「自分と同じじゃないか! 偶然だなあ!」



 嫌な偶然ですわね。



 


————  ――――



読了いただき、ありがとうございます!


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————  ――――

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