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39話 拠点完成ですわ!



「ふう……よし、これで最後だ」



 木材を組んで紐で固定し、水漏れしないように帆布を被せる。



「魔物対策用の接触罠も、設置したよ……」



「マージンス島第2拠点、完成ですわ!」



「きょてん、完成」



 紐の準備をチャンドラが手伝ってくれたこともあり、思ったよりも早く拠点を完成させることができた。



「ミロス、中に入っても良いですの?」



「ああ、大丈夫だ。天井はそんなに高くないから頭をぶつけないようにな」



「わーい! トゥーイとチャンドラも行きましょう!」



「うん……」



「いきましょー」



 二人を連れて新しい寝床の中に入ってみる。

浜辺の拠点に設置したテントのような寝床とは違い、ここは地面を掘ってその周りを木材で固定した、半分地下室のような寝床になっている。

中は結構広くて、これなら今のメンバーの他にもう一人、二人くらい増えても全然足を延ばして寝れそうだ。



「アーシアたちの家、かっこいい」



「チャンドラの家はどんな感じなんですの?」



 昨夜は気付いたらいなくなっていたので寝泊まりする場所がこの辺にあるのだと思うけど、森を探索していたときには他のアルラウネ族に会ったことは無いし、それっぽい家なども見つけていない。



「チャンドラは、木の中に棲んでる」



「木の、中……?」



「それは、どういうことですの?」



「おっきな木の中に、棲んでる。上の方にも棲んでる」



 う、うーむ……チャンドラの表現だといまいちピンときませんわね。

ツリーハウスみたいな感じなのかしら。なんとなく大きな鳥の巣箱のようなものを想像してますが。



「森の中に、家があるの?」



「森にある。もっと西の方、岩の近く」



「西の岩壁付近ですのね」



「そっちのほうは、ぼくたちは探索してない……」



 マージンス島を上空から見た場合、東西に縦長の岩山が壁のように広がっていて、その間に南北の浜辺や森、草原、そして中央の巨大な山が挟まっているような地形をしている。

基本的に森の真ん中を切り拓いてきているため、東西の岩山近くのエリアには行っていない。

どうやらチャンドラの棲家はその辺りにあるらしい。



「この森には、危険な魔物は生息していますの?」



「森で強いのは、ヘビと、ゴリゴリ」



「ご、ごりごり……?」



「ゴリゴリは、腕相撲がつよい」



「その、ゴリゴリっていうのは襲ってきたりしますの?」



「ゴリゴリは、つよいけど大人しい。葉っぱと草を食べる。ヘビは、襲ってくる。でもチャンドラも、ヘビを襲う」



「持ちつ持たれつですわね」



「それは違うと思う……」



 どうやらこの間倒したジャングルバイパーのようなヘビの魔物がこの森では1番危険らしい。

まあ、グリズリーやウルフ、タイガー系の魔物はいないと思って大丈夫だろうか。



「この島で1番危険な魔物はヘビなんですの?」



「いや、危険な魔物、山にいる」



「山……」



「島の真ん中にある、あの大きな山ですわね」



 マージンス島の中央にある巨大な山。

上空から見た感じ、わたくしたちがいるこの森よりもはるかに大きかった。

確かに、あの山なら他にも色々と強い魔物が生息していそうだ。



「山には、ドラゴンがいる」



「そう、ドラゴン……えっ? ドラゴン?」



「ドラゴン、棲んでるの……?」



「棲んでる、エメラルドドラゴン……チャンドラの髪と同じ色の鱗。いつもは静か。でも、怒らせると危険」



「エメラルド、ドラゴン……」



 どうやらこの島には、思ったよりも危険な魔物がたくさんいるようだ。




————  ――――



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