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島流し令嬢の無人島開拓奮闘記!~流刑に処された令嬢たちのコツコツ無人島スローライフ~  作者: ふぃる汰
1章 春期

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21話 ローブの色と魔法の話



「アーシアちゃん、服の色は何が良いかしらあ?」



「服の色、ですの?」



 二人で水浴びをした後、本来の目的である服作りの為に生地の帆布を石鹸で洗う。

船の帆に使うためにワックスを使って水を弾く仕様になっていたのを、石鹸で落として肌触りを良くするらしい。



「森にある素材で染めるから、なんでもってわけにはいかないけれど……そうねえ、赤、黄、紺、藍、若草、紫…この辺りの色だったら染料が手に入ると思うわあ」



「本当ですの? マヨルカすごいですわ!」



 マヨルカはわたくしに、彼女が着ているのと同じようなローブを作ってくれるらしい。

魔女のローブ、ちょっと憧れていたのよね……



「紺色か、藍色が良いですわ」



「そうねえ、淡い金髪のアーシアちゃんなら、藍色のローブが映えそうだわあ」



「それじゃあ藍色でお願いしますわ」



「うふふ。承りましたあ。染料を作るのには少し時間がかかるから、先にローブを作っちゃいましょうか」



「わたくし用のローブ、楽しみですの……!」



 ―― ――



「えーと、うーんと……ドライブリーズ!」



 …………。



「な、なにも起きませんの……」



 マヨルカがローブ作りに専念している間、わたくしは特にやることがないので魔法が使えたりしないかな~と思って、彼女が髪を乾かすときに使っていた『ドライブリーズ』の練習をしていたのだけど、全くもってなにも発動しない。



「アーシア、さっきから何やってんだ?」



「ミロス……魔法が全然使えませんの」



「そりゃあお前、魔力回路が無いなら使えないだろ」



「やっぱそうですわよねえ……」



 魔法というのは、体内のエネルギーを魔力に変換して普通では起こせないような現象を起こすこと。

そしてこのエネルギーを魔力に変換するには『魔力回路』というものが必要だが、これは生まれつき持っている人と持っていない人がいる。



「更に魔力回路を持っている人の中でも、回路の大きさで魔力への変換能力が変わってくる……と習いましたの」



「そうだな。よく勉強していて偉いぞアーシア」



「えへへ……」



 ミロスの大きな肉球がわたくしの頭をぷにぷにする。これ好きなのよね。



「魔法はオレも使えないからな。マヨルカが少し羨ましい」



「ミロスはどんな魔法を使ってみたいですの?」



「そうだなあ、火……は別に自分で起こせるし、水……もなんだかんだでなんとかなるし、雷、とかか?」



「雷魔法ですの?」



「ほら、海に撃てば魚が一気に獲れそうじゃないか」



「乱獲は良くありませんの、食べる分だけですの」



 でも雷魔法が使える魔法使いはギリス王国軍の中でもかなり活躍していたと聞いたことがある。

一瞬で相手に届く落雷の魔法……



「わたくしはもっと優しい魔法が良いですわ」



「回復魔法とかか?」



「そうですわね、回復魔法が使えたらとっても便利ですわね」



「回復魔法は少し特殊だからな。魔力回路があっても、教会に入って神父か聖女の認定を受けないと使えない」



「毎日お祈り生活はちょっと嫌ですわね……」



「月に一度、丸一日何も食べないで祈り続ける日があるらしいぞ」



「そんなの耐えられませんわ!」



 わたくしは回復魔法を使うことを諦めた。




————  ――――



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————  ――――

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