焦り
「武器はもうないのか」
「残念ながらねえな」
リフライトは既にボロボロになっていました。
ケテルの力は強大で持てる武器を使い果たしました。
打つ手なしという心境のライトの顎から汗が滴ります。
「いっそオーバーヒートさせて自爆で相打ちでも狙うか?」
「それが通じる相手ならするが、そうじゃないと思う」
激しい攻防、とはならず一方的な戦いだったため自爆をためらうほどにライトは追い詰められていました。
勧めたルール自身も不安ながらもその提案しかできませんでした。
振り下ろされた左腕を必死で避けようとしますが間に合わず、右腕も破壊されます。
「ぐうううう、一瞬のためらいが……!」
「ちっ、ラッドは何やってんだ!」
ルールは苛立ちを隠しきれていません。
『……えるか、聞こえるか!』
「ラッド!ああ聞こえるぞ!」
無線からかすかに声が聞こえてきました。
『今門を開いた!もうすぐ中央制御室の扉が開く!二人はリフライトを降りてそこへ向かえ!』
「どういうことだ!」
『『時間がない!急げ!』
ルールと顔をあわせ、頷きます。
ハッチを開け、二人は降り、そのまま言われた中央制御室へと走っていきます。
「ふん、機体を乗り捨てるとは。その程度……いや、どういうことだ?」
ケテルは動きを止めました。
心を読み取り、何故開かない中央制御室へ向かったのかが気になりました。
「……まさか!?」
急いで二人に向かって腕を振り下ろします。
しかし既に扉は開かれ、二人は中へと入っていきました。
「し、しまった!奴らの狙いはクリエイターの力そのものか!」
慌てたケテルは人程度の大きさ、そして人のような姿へと変化します。
人型への変身が完了すると急いで後を追っていきます。
「やらせん!それだけはやらせんぞ地球人!」




