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ダンジョン穴掘り――ストレス発散のためにスコップを手にダンジョンでひたすら穴を掘ってたら奈落に落ちた――  作者: カンチェラーラ


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学校生活

 学校で授業を受けて、いろんなことを学べるのはすごいことなんだな、と感じた。

 今までは授業を受けるのは当たり前の行為であり、別に僕が自ら進んで教わっているというわけではなく、どちらかというと受け身だったと思う。

 親に言われるから学校に行き、友だちとしゃべりながら、適当に話を聞いてやり過ごす。

 それが学校での日常だった。


 だけど、それが超集中ゾーンによって変わった。

 僕の集中力がミジンコレベルだった。

 それが一気に引き上げられ、同じ日常のはずなのに受け取る情報量が大きく変わった。

 教室で教科書を使う授業でも、内容を記憶しやすくなった。

 そのおかげで「なぜそうなるんだろう」と疑問を持つことが増えた。

 気になることは自分でも調べ、ときには先生に聞きに行くこともある。

 そうして、疑問に思ったことが解決すると、なぜかまた別の「どうしてだろう」という疑問が出てきて、終わりがない。

 とにかく気になることを調べ、知ることが増え、それ自体が楽しくなっていた。


 また、学校での授業は勉強だけではない。

 今日あった体育での経験もそうだ。

 超集中ゾーンによる肉体の扱い方の変化。

 それにより、僕は今までよりも上手に体を動かせるようになったと思う。

 だけど、体育でやったバスケットボールも、それだけでは勝利には結びつかない。

 どうすればゲームに勝てるかを考えながらプレイするのは、想像以上に頭を使い、教科書とノートで覚えるのとは違う頭脳戦を楽しめた。


 ほかには、音楽の授業も面白い。

 自分の体を楽器と見立て、喉から出る音をきれいな音色として楽しむ。

 歌が好きな人、上手な人ならきっと普通にできることなんだろう。

 だけど、僕はこれまでは歌が上手ではなかったからか、そんなに音楽が好きではなかった。

 せいぜい流行りの曲を聞いたりするくらいだ。

 しかし、超集中ゾーンのおかげで、喉を震わせて音を出す動作に意識が向くようになった。

 それにより、細かな調整までできるようになったことで、面白さが理解できたような気がする。

 喉の筋肉という、ごくわずかにしか動かない部位を細かく変化させながら動かすことで、人の体はいろんな音を出すことができる。

 それがわかったことが今日の音楽の授業での発見だ。


 学校の授業というのはきっとほかにもいろんな発見があるんだと思う。

 時季が違えばプールで水泳の授業もあるだろうけれど、きっと泳ぎ方の違いやそれぞれの泳法での筋肉の動かし方なんかもいろいろあるんだろう。

 ほかの競技でも、それぞれに違った体の使い方があり、そして競技ごとで勝つための手法なんかも違うんだろう。


 これまで何も考えずにやってきて過ごしていた学校生活。

 だけど、それは予想外に面白いものだった。

 そう気が付いたのはダンジョンで穴を掘り、スーちゃんと出会ったからこそだろう。


 そんな学校生活だが、僕は明日から来なくてもいいと言われてしまった。

 停学だ。

 僕は同じ学校の同級生と喧嘩をしたことで、停学処分を受けることになった。

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