表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン穴掘り――ストレス発散のためにスコップを手にダンジョンでひたすら穴を掘ってたら奈落に落ちた――  作者: カンチェラーラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/171

磨き上げる

 スライムのスーちゃん。

 ダンジョンで泥団子と泥を一緒にしておいた場所から生まれた、動く泥。

 なぜか僕の言うことを理解し、聞いてくれるモンスター。

 そんなスライムを、僕は飼うことにした。


 ダンジョンに開けた穴のそばで座り込み、スーちゃんを撫でる。

 持ってきていたペットボトルの水をスーちゃんにかけながら、手のひらから魔力を送り込むようにして、表面を撫でる。

 すると、少しずつ変化が現れてきた。


 それまでは、土と水でできた泥が、固まりかけたような状態だったが、どろどろでザラザラだった表面が、撫でているうちにだんだんと滑らかになっていく。

 泥団子を固めた後の磨き上げの工程と似ているかもしれない。

 ただの泥だったものが、粒子の整った表面へと変わっていく。

 それに合わせて、スーちゃんの体もどんどん滑らかになっていった。


 どうせならばどろどろの体よりも滑らかな表面の体のほうがいいと思う。

 なぜなら、僕はスーちゃんを家に連れて帰りたいと思うようになっていたからだ。

 だが、まさか泥状態のスーちゃんを連れ帰るわけにもいかない。

 せめてもう少しきれいな見た目のほうがいい。

 というわけで、しばらく座り込んで水と魔力、そしてダンジョンの土の中でも砂になった部分を使いながら、スーちゃんの体を磨いていく。


 液体でもあり、固体でもある不思議な体のスーちゃん。

 それを水と砂と魔力で磨いていると、だんだんと体の大きさが小さくなってしまった。

 泥団子を作るときのようなイメージで体を撫でまわしながら磨いたからだろうか。

 野球ボールよりも大きく、ソフトボールよりも少し小さいくらいの大きさの体になったスーちゃんは、当初のどろどろした体は、表面がさらさらになったが、握るとクニッと、あるいはグニューっと伸びる不思議な感触へと変わっていた。

 ……普通のスライムってこんな感じになるんだろうか?

 実物を見たことが無いからわからないが、とりあえずこの大きさならば家に連れて帰ることもできそうに思う。


 薄い茶色の超絶柔らかゴムボールのようになったスーちゃん。

 見た目はそんな感じだが、僕の言うことを理解し聞くことができるスーちゃん。

 そのスーちゃんを僕の体の肩に乗せてやり、そのまま肩に乗っているように命じる。

 すると、ぴたりと肩に張り付き、まるでそこが定位置であるかのように動かない。

 僕はスーちゃんを肩に乗せながら、穴掘り作業を再開することにした。

 体を大きく動かしながらスコップを操り穴を掘る間、僕の左肩には常にスーちゃんが引っ付いており、その体の揺れを楽しんでいるように感じた。

お読みいただきありがとうございます。

ぜひブックマークや評価などをお願いします。

評価は下方にある評価欄の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけけますと執筆の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ