表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン穴掘り――ストレス発散のためにスコップを手にダンジョンでひたすら穴を掘ってたら奈落に落ちた――  作者: カンチェラーラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/52

疲労をためない方法

「今から小テストをするぞー。問題用紙を渡すから、裏返しのままで問題を読まずに後ろの席に渡すように」


「ええー。聞いてないよ、せんせー」


「みんながしっかり授業の内容を理解しているか把握するための確認だからな。言ったら意味ないだろう。さあ、配っていくぞ」


 今日は学校で抜き打ちのテストがあった。

 皆は口々に非難の声を上げている。

 僕も内心では前もって言ってくれたらいいのにと思いつつも、意外と小テストがスラスラと解けたのであんまり気にならなかった。

 昨日復習した範囲とかの問題が多くあるから、だいたいは正解できていると思う。

 いつもならばもっと点数が低かったかもしれない。

 ちゃんと宿題の範囲を勉強していれば、意外と覚えていられるものなんだなと思った。


 それにプラスしてあらかじめこれから習う範囲を教科書で読んでおく予習も授業を聞くのに効果があることもわかった。

 いつもならば先生が書いた板書を写すのに必死で授業内容を理解できていないことも多い。

 が、予習した範囲であれば先生が話しながら書いていくスピードにも十分ついて行って理解できていた。

 いい感じだ。

 ダンジョンで穴掘りをして日々違いを感じることが楽しいのと同じように、勉強もやったらできるんだということがわかったような気がする。

 知らないことを理解できるようになるのって、実は楽しいことなのかもしれない。

 そんなふうに勉強の楽しさに少し気が付けた僕は、今日も昨日と同じように休憩時間には終わらせられそうな宿題を片づけてしまうことにして、家に帰ってからも残りの宿題を終わらせる。

 そして、宿題がすべて終わったら自転車に飛び乗ってダンジョンへと向かった。


 勉強の楽しさに気が付いたとしても、それはそれとして、ダンジョンも楽しい。

 今のところスコップで壁に穴を掘って土を持ち帰っているだけだけど、昨日は肉体強化フィジカルブーストもできるようになった。

 今日はそれを最初から使っていつもよりもたくさん土を持ち帰れるように頑張りたい。

 ギルド建物でスコップと一緒に土嚢袋を多めにもらい、昨日買ったダンジョンバーも多めに持ち込んでダンジョン入口を通り、中へと入る。

 そして、穴を掘り始めた。


 ダンジョンには魔力が漂っている。

 そのためにダンジョンの外である自宅や学校よりもダンジョン内部のほうが魔力を使った肉体強化フィジカルブーストがやりやすいみたいだ。

 お腹に感じるあたたかな魔力を全身へと行き渡らせて、自身の肉体の出力を上げて穴掘りをする。

 固いダンジョンの壁もこれまでよりも速く掘り進めて、効率的な動きで土嚢袋へと詰め込んでいく。


 慣れてきたんだろうか。

 筋肉痛もほとんど感じず、多めに土を集めることができている。

 だけど、問題はやっぱり持久力だろうか。

 魔力を使って肉体を激しく使うからなのか、すぐにお腹が空くし、疲労やダルさを感じてしまう。

 実力ある探索者シーカーというのは何日もダンジョンに入って中で活動することがあるみたいだけど、よくお腹が持つなと感心してしまう。


 効率的な動きも大切だけど、根本的に体力をつけるのも大事なのかもしれない。

 より多くの土を集めるためには、疲れを感じてから疲労が抜けるまで長めに休憩をとるよりも、こまめに休みを入れて疲れをためすぎないようにしたほうがいいのかも。

 そう考えた僕は、スマホのアラームを一定時間で起動させるようにセットし、時間が来たら疲れが無くても、お腹が減っていなくても、喉が渇いていなくとも水とダンジョンバーを齧ることにした。


 これがうまくいったのか、それまでよりも疲れを感じる頻度を減らしつつ、結果的に長時間穴掘り作業をすることができるようになった。

お読みいただきありがとうございます。

ぜひブックマークや評価などをお願いします。

評価は下方にある評価欄の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけけますと執筆の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ