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戦う美少女戦隊「ビューティーフラワーズ」の毎日  作者: キハ
第三章 ブルーこと水樹の波乱青春
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笑顔と共に、弾ける青春……?

「大丈夫!? 雲龍怪人が来たって聞いたけど」


 雲龍怪人が消滅し、恐る恐る優奈と和が物陰から出てきた頃に、イエローこと燈花の切迫感ある声が水樹たちの耳に入った。


「ったく、遅いですぅ。もう片付けましたよ」


「……え!?」


 驚きながら駆け寄ってきた燈花の後ろから満足そうに微笑みながらレッドこと久玲奈が歩み寄ってくる。


「雨が引いたからやるな、と思ったわ。最初聞いた時は不安になったけれど、倒すなんてさすがね」


「……満更でもないですぅ? ワタシのことを甘く見過ぎなんですぅ」


「ちょ、水樹、調子乗らないで……。わたしたち苦戦してたじゃん……」


 呆れながら呟く桃奈へ久玲奈が視線を向ける。


「どちらにせよ凄いじゃない。でも、桃奈と水樹にはまだまだ足りないものがあるわ。私がみっちり訓練をしてさしあげましょ──」


「そ、それは勘弁ですぅ」


「それは止めて!?」


 二人が同時に顔を引きつらせるのを面白そうに見つめる久玲奈。


「それにしても、よく出来ましたわね。あの雲龍怪人を完全消滅させるなんて……」


 気づけば近くに来ていたグリーンこと美登利が空を仰ぎながら呟いた。


 雲龍怪人は、以前五人で力を合わせても逃してしまった今まで会ってきた怪人の中で「最強」だった。

 それをビューティーフラワーズの中でも最弱、とランク付けられている二人が片付けてしまうなんて。

 嬉しくもあり、複雑な気持ちがあった。


「……せめて、あいつが消える瞬間をわたくしの目に焼き付けたかったですわね」


「……そうね」


 美登利の呟きに久玲奈が聞き取れない程の声で応じた。


「……でも、雲龍怪人という厄介な怪人がいなくなって良かったわ……。水樹と桃奈、ありがとう」


 いきなり、面と向かってお礼を言われたので水樹はたじろいだ。


「あ、あ、いえそんなワタシはお礼言われるほどでもないですぅ。ぶっ潰しただけですぅ」


 心なしか照れているような水樹を見て桃奈は笑った。


「正直言って、わたしたちじゃ不安もあったんだけど水樹が逆転させてくれたんだよね。わたしからもありがとう!」


「……照れる、ですぅ」


「……ほんっとだよ! さすが水樹! さすが親友!」


「は、何ですぅ!?」


 五人のメンバーで喋っていたところに突っ込んでくる者が。そして、水樹に抱きついている。


「……っ優奈、離れてくださいですぅ……」


 照れたように、顔を背ける水樹に満面の笑みを優奈は向ける。


「ほんっとカッコいいよ! 水樹! 凄い! 強い! 頼もしい! ありがとう!」


 矢継早に褒められ水樹はついに赤面した。


「……凄いね」


 いきなり、優奈の後ろから尊敬をはらんだ和の声が聞こえ、肩を震わす水樹。


「……和君? 見てたのですぅ?」


 和は、その問いに紳士らしい優しげな微笑みを見せた。


「こ、こんなこと言うのもあれだけど……蒼井さんって僕にとってヒーローだよ」


「……っ!?」


 その言葉に水樹は言葉を失った。

 いつもなら小言をサラッと返すのに、返せない様子を見て、美登利がふふっと笑い出す。


「いいですわねえ。さっさと爆発するのですわ」


 手を口にあてて微笑む姿は、「悪役令嬢」を連想させるが──その微笑みは慈愛に満ちている。

 他のメンバーからもにまにまな視線を向けられ、水樹はぷいっとそっぽを向いて頬を膨らます。


「ワタシは見世物じゃないですぅ。見ないでくださいですぅ!」


「……ふ、ふふ。水樹もついに、かあ」


「……はあ?」


「おめでと」


「……ちょ、桃奈……何ですぅ?」


「良かったね」


「何を勘違いしてやがるですぅ!?」


 意味深に微笑む桃奈を水樹は睨みつけ、ついでに美登利にも視線を送り、和の方も見ようとしたが──なぜか出来なかった。

後一話で、水樹編完結!

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― 新着の感想 ―
[一言] >蒼井さんって僕にとってヒーローだよ ヒロインって言ってあげよう(;'∀') そしてウフフフフフ( ´∀` ) でもって和くん……今度からはちゃんと彼女を精神的に守れるような男になろう( …
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