ダンジョン探索その5
一瞬で辺りが静かになり、白虎とノアが睨み合う。2人を全く動かない。
数十秒経ったところでノアが攻撃を仕掛けた。ノアは白虎の顔面を殴りかかろうとする。しかし白虎はそれを避け、ノアの背後に移動するとノアを足で叩き潰そうとした。それをノアは、地面を蹴り上げ飛んで避けた。
そして、天井に足が触れると天井を蹴り、白虎に蹴りかかった。それを白虎は足で受け止めた。
「中々やるな、小娘よ」
「光栄です。白虎様!」
2人は攻防を続けながら話している。
「このままいけば勝てるかしら?」
アリスが聞いてきた。
「いや無理だろう。実際2人ともまだ本気は出していないしな。自分の奥の手をいつ使うかがカギになるだろう」
「まあ、勝てる確率があるならいいわ」
「低確率だがな」
そんな話しをしているとノアのスピードが上がってきた。
《身体強化》を使ったのだろう。
「わしも少し本気でやってやろう」
白虎はそう言うと魔力が足の爪に集まり、金色になった。
《金魔法》だろう。《金魔法》とは白虎しか使えず、自分を金で纏ったり金を操作、作り出すなどが出来る魔法と言われている。
白虎がノアに爪で斬りかかる。それをノアが避けた。しかし、かすり傷が出来た。
これも魔法の力なのだろう。一応覚えておこう。
白虎はどんどんノアに攻撃を仕掛けている。
ノアはかろうじて避けているがこのままでは負けるだろう。
すると、ノアが白虎に爪で斬られた。しかし、傷は出来ていない。魔力で最大限防御したからだろう。
昔と比べて魔力の操作が断然違うな。
だが、打撃は完全に抑えられなかったのだろう。骨は、ひびが入っているだろう。
だがノアは、気にせず攻撃を始める。
「もう勝負はついただろ。何故やめない」
「まだ、勝負がついてないからですよ。私は、足手まといになりたくないんです。私に出来るのは諦めない事だけですから」
「ほう、面白い」
ノアが魔力を両手両足に集めた。すると、獣の足になった。
「全力で行きます」
そう言うとノアが消えた。そして、白虎の周りを壁や床、天井を使って飛び回っている。
そして、白虎に襲い掛かった。
白虎はそれを難なく目で追い、受け止めようとする。
しかし、白虎が体勢が崩れた。ノアが《土魔法》で地面をずらしたのだ。
白虎はすぐに体勢を直そうとしたが間に合いそうもない。
ノアは、白虎を殺す気で襲い掛かっている。我を忘れているのだろう。
ノアの手が白虎の顔に触れる直前、動きが止まった。
俺がノアの手を取り動きを止めた。
「その辺にしておけ。お前の勝ちだ」
ノアは、我に返った。
「あ、すいません!ありがとうございます」
「気にするな。白虎も良いだろう?」
俺は、白虎に問いかけた。
「ああ、最後のはまんまとやられたぞ。それじゃあ小娘……ノアと言ったか、こっちに来い」
白虎がそう言うと俺は、ノアに《回復魔法》をかけた。
ノアは、俺に礼をすると白虎の元に行った。
「わしに触れよ」
白虎がそう言うとノアが白虎の頭を触る。
「それじゃあ、わしがお主を守り、強くするとしよう」
「ありがたき幸せ」
そう言うと、白虎が光の粒子になりノアの中に入っていった。
すると、ノアに変化が訪れた。耳と髪が元々茶色だったが白くなり、目が金になり、少し大人っぽくなった。
【神眼】でノアを覗いてみる。
ノア 女性 人虎
【職業】武道家・冒険者
【称号】努力家・竜殺し・四神の加護
【魔力】8059/12069
筋力 SS
体力 S
知力 S
速度 S
魔法 SS
武術 SSS
【魔法】土魔法・無属性魔法・金魔法
【スキル】魔法耐性・物理攻撃耐性・神獣化
ステータスの異常さは勘弁してください。




