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風来歯科医の航海日記  作者: 時田柚樹
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6月10日

六月十日 晴れ

 朝の一杯を、自らの足で飲みに行く。朝食とセットになっている紅茶。これが普通だと思い出す。


 ロドス島

 朝早く、ピレウスから水中翼船に乗って、ロドス島へ。この島の風は強い。

聖ヨハネ騎士団の城塞都市だった島は、城壁に囲まれていた。鹿の像がある二つの塔と防波堤先の要塞に三基の風車。趣がある。

 港はヨットやレジャーボートでいっぱいだったから、ちょっと雰囲気が損なわれている感は否めないが、それでも充分。騎士団長、グランド・マスターの城館を楽しみにしていたから。


 マルタ島

 午後からは、マルタ島へ。共和国となっているらしいが、詳しいことはイマイチわからない。最近の世界地図を購入した方がいいかもしれない。かなり国が増えてたりする。

 マルタは猫の王国だと聞いていた。まさにその通りだった。島のあちこちで、人と猫が共存している。どちらの種族も、文句を言わない。声を掛け合って、親しくしている。

いいなぁ、こういうの。

この島の風は温かい。


 そして夜は、また一人寂しくデラックス・ナイト。


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