表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

今日も部屋は平和です。

楽しんでいただけたら幸いです。

 初めまして。ニートです。ニートといってもそこまでひどくありません。今日も部屋は平和です。

 「おにーちゃーん!おにーちゃん!おにーちゃん?」

 すみません。今日も部屋は平和ではありませんでした。

 部屋の平和を乱すのが俺の妹。真白、小学4年生です。

 「またそんな恰好で。なんでお前は俺のパーカーきてるんだ?女の子である自覚をもちなさい。」

 妹はなぜか家にいるときは、俺が着ているパーカーを部屋着としている。袖がだぼだぼ、丈は膝まで届いており、アレな人たちが両手を挙げて喜びんでしまいそうな恰好だ。

 「お兄ちゃんは社会人である自覚あるの?」

 なんて心に刺さる言葉を・・・我が妹ながら恐ろしいな・・・

 「どこでそんな言葉覚えてくるんだよ。」

 「ママがお兄ちゃんにいつも言ってるじゃん。」

 そうだっけ?そんなに言われてる覚えないんだけど。

 「まぁなんだ。そんな言葉はまだ真白には早いから、忘れなさい。そしてお兄ちゃんにそんなひどいこと言わないで。」

 ここはお兄ちゃんらしく妹をいい方向へ導かなくてはいけないからな。しっかり叱ってやろう。

 「で、なにか用事があるのか?」

 「お兄ちゃん。今日出た宿題よくわからないから教えてー。」

 にこにこしながら言われてしまった。このなかわいい笑顔で言われたら断ることのできるお兄ちゃんはいないだろう。

 まぁそんなことだと思っていた俺はいつものように机に向かって歩き出していた。ほぼ毎日のことだからな。

 机まで来ると椅子に座り座った俺の膝の上に妹が座る。

 「えへへ。」

 「にまにましてないでサッサと宿題始めるぞ。」

 妹は宿題を広げ鉛筆を持ちうーうー唸りながらなんとか算数のドリルをやっている。かわいいな。そんなことを考えていると。

 「おにーちゃんここわからなーい。教えてー」

 「どれどれ。あーそれはだな。電卓を使っ」

 「おにいちゃん!もーダメだよ。」

 妹に怒られてしまった。でも仕方がない。小学生にはわからんかもしれないが大人というものは最も効率的な方法で計算をするわけで、手元に電卓があれば当然使うのが大人なのだから。

 「真白はまじめだなー。しょうがないじゃあまず筆算書いてみ。」

 「こう?」

 「そうそう。で。・・・」

 時間は過ぎ、なんとか宿題を片付けた妹は、いつものごとくなかなか膝から降りてくれない。

 「宿題は終わっただろ。自分の部屋に戻らなくていいのか?」

 そう聞くと顔を上に向け俺の目を見ながら。

 「疲れたからもう少し休憩するの。」

 そんなことを言う妹を見下ろしていた俺は邪魔だといえるわけもなく。

 「そうか。じゃあしっかり休憩してくれ。」

 と優しく声をかけて頭を撫でてやった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

こんなかんじのゆるーい日常をお送りいたしております。

気に入っていただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ