ニートでも朝は普通ですよ。
楽しんでいただけたら幸いです。
おはようございます。ニートです。俺は7時に起床します。
トントンと小気味よい階段を誰かが上る音が聞こえてくる。おそらく妹だろう。俺の部屋のドアがゆっくり開き俺の寝ているベットの横に誰かが立っている。まぁ妹だろう。
「おにーちゃん起きてる?」
耳元で聞いてくる妹の声を聞き目を開こうしたがやはり今日も普通に起きることはできないようだ。
「せーの!」
妹の声のあとすぐに俺の脇腹あたりに痛みを感じた。
「ああああ!!」
痛みで思わず出た掠れぎみの声。ゆっくり目を開け状況確認をしてみよう。
妹が満面の笑みで俺の脇腹あたりから顔を覗き込んでいた。
「お兄ちゃんおきた?」
「お陰様で今日も程よい痛みといつもの朝を感じているよ。」
毎朝俺は妹が伸し掛かかり程よい痛みとともに朝を迎えていた。
「お兄ちゃん学校行ってくるね!お兄ちゃんも仕事行かないとね?」
朝からなんて耳が痛い。脇腹も痛い。
「真白、お前は俺の気持ちを朝なのに沈めたいのか?」
ぽかーんとした妹の反応をみてなんだか恥ずかしくなってきた。解説をすれば朝は太陽が昇るのに俺の気持ちは沈んだっていうちょっとうまい感じの返しだったんだけど。
「お兄ちゃんの話ムズカシイヨ。」
小学生には難しかったらしい。そういうことで無理やり納得した。軽く視線をそらし時計をみた。
「そうか。難しかったな!あれ?もう八時だぞ?早く学校へ行かないと遅刻しちゃうぞ。」
「うん!行ってきまーす。」
「行ってらっしゃい。」
このやり取りで俺はかなりの体力を失った気がした。こうなったら二度寝して体力回復をするためまたベッドに潜った。
「あんたまだ寝てるの?とっとと起きて朝ごはん食べちゃいなさい。用意してあるんだから。」
母さんが妹と入れ替わりで部屋に来たようだ。母さんに促されるままベッドから出て朝食をとることにした。本当ならこのまま寝てしまいたいのだが、仕事のない俺がこうして生活できるのも神的存在な両親のおかげなので両親のいうことに逆らうことはできない。
階段を下りてリビングへ。俺は用意されていた朝食を食べている。母さんは横にあるキッチンで朝食の片づけをしていた。この構図になると自然に会話が生まれるだろう。もちろん俺も例外ではない。
「あんた、仕事さがしてるの?自由に使えるお金がないなんてなんてかわいそうなの。自由に使うお金があればどれだけ楽しいか。」
母さんは大げさ芝居がかったセリフを言ってきた。
「母さん。どんなに便利なスマホでも充電ということをしないと使えないだろ?俺も同じさ。今は充電期間なんだよ。時が来れば社会に大いに貢献するさ。」
「馬鹿な事言ってないでまじめに考えなさい。」
「はいおっしゃる通りです。」
最後のセリフには殺意が込められていたような気がしなくもなかった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こんなかんじのゆるーい日常をお送りいたしております。
気に入っていただけたら幸いです。




