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鬼剣の傭兵〜傭兵戦場物語  作者: 猫拾い
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探索

「隊長!見てください、こんなに人がたくさんいるんですね!」


エスカーが軍本部へ向かう間アレンは剣の隊の隊員達と行動しようと、ククルの指示を待っていたがククルから出された指示は

「各々自由にするように」

というもであった。


しかし、アレンとコルはククルに呼び止められ三人でレグナレス帝国の街中を探索することになったのだが物心ついた時から銀翼傭兵団として旅を続けていたコルにとってレグナレス帝国は初めて見る規模の大国であり、年相応の笑顔を見せながらはしゃいでいた。


「おい、相棒よ。あんまりはしゃぐな、隊長に怒られんぞ?」

アレンは困った顔をしながらも少し笑みを浮かべながらククルをちらりと見やる。


「そういうあなたも、顔が少し緩んでるんじゃない?」


実のところアレンもレグナレス帝国の傭兵として闘いに参加していたが、帝国に来るのは軍へ金を貰いに行く時と必要最低限の買物をするだけであったためこのように繁華街を歩いた経験が無く、少々気持ちが浮かれていたのも事実であった。


「へいへい、せっかくこういう場所に来たんだ。少し息でも抜かねぇと、シワも増えて老けちまうぞ」


ククルに顔が緩んでいると指摘されたアレンは仕返しのごとくククルに告げた。


「あら、まさかこんなところであなたと剣を交えることになるとは思っていなかったわ」


こめかみに青筋を浮かべながらククルが立ち止まり、剣に手を掛ける。

どうやら本気で怒っているようだと察したアレンが慌ててククルに声を掛けた。


「お、おい、隊長。いや、ククルさん。今日はいつにも増して綺麗だぜ」


その様子を見ていたコルは、つい先日出会った同士の二人なのになぜこんなにも見ていてしっくりくるのであろう、と考え込みゆっくりと口を開く。


「隊長とアレンさんは恋仲の二人みたいで見ていて心が落ち着きます!」


一触即発の雰囲気が漂っていたククルの顔が赤らみ、アレンはコルの頭に拳骨を張る。


「何言ってんだ、ガキンちょ!」

「何言ってるの、コル!」


声が被り顔を見合わせながら未だ戦闘態勢を解かない二人を見てコルは


「これからもっと仲良くなるのかなぁ」

と呟くのであった。

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