現実もチュートリアル中
それから、少しずっ話す機会、勉強を教えてもらう機会が増えた。普段では、ほとんど見かけたら挨拶ぐらいしかしないため、少しのこ雰囲気が気まずさもあったが、特別なものになっていった。放課後というのもあり、人通りも少なく、まだ部活がある。だから、朔や、光たちも部活で忙しい。久我を見ていると、
久我:
「何見てんの?あ~ほら、また同じミス、
ここはこうして…」
百瀬:
「えっあっごめん」
そんなこれと言って、仲良くなる機会なんていくらでもあるのに、話す言葉は少ない。聞いてみたいことがあるけど、そんな雰囲気でもなくて……
[どうしよ、そして最近どうしよしか言ってない、なんて切り出すのが正解なのか…]
百瀬:
「ねぇね、久我さん。
休憩しよう。あと、話したいこともあるし!」
久我:
「あ~、確かに。一旦終わろっか。
次何しよ。それで、話って?」
百瀬:
「いや、お互いのこと知らなかったし!部活とか!休日とか!誕生日とか!何してるのか知りたくて」
久我:
「なにそれ笑笑
もしかしてそれ話したくてこっち見てたの?笑笑聞いてくれれば話すのに笑笑」
百瀬:
「バレてた笑」
と言うって笑っていると、あまり笑っているところを見ない久我が、すごい笑顔…笑顔!!
[えくぼかわい、触ったら怒られるかな?]
と思いながら頬の近くまで手を持っていって触ろうとした。久我は、一瞬驚いた表情をして、サッ!と避ける。
久我:
「……えっ…?なに?どうしたんですか?」
百瀬:
「あっ、いや、ちょっと触りたかっただけ、えくぼがあったから。」
聡太が、言ったとたん、
困り顔で笑って言った、
久我:
「えくぼ…?あ〜そういうことね。」
そう言われてから、自分のえくぼを触って、そうかな…?とキョトンと首を傾げていた。
それから、一日…一日…時が経つたび、気がつけば、目で追っていた。移動教室・廊下でのすれ違い、教科書借りで隣のクラスに行ってチラ見するしか会う機会もない。ほとんど一方的。
このあいまいな気持ちに名前もつかず、
テスト期間を迎えた。
光一、朔たちも、部活休みに入り、勉強会をすることになった。
久我:
「山村さんと、西嶋さん達、昨日から部活休みに入ったけど…」
百瀬:
「そう!今度勉強会することになった。」
久我:
「へぇ、そうなんだ。」
百瀬:「久我さんは?どうするのテスト勉強。」
[来てくれるかな?来てほしいな]
久我:
「特には考えてなかったですね。」
百瀬:
「そっか…じゃぁさ!」
そう言い終わるまでに、
廊下からバタバタバタ!と、忙しなく走ってくる足音が聞こえ、クラスのドアを思いっきし、開けた二人がいた。
バン!その音で二人は、驚き見てみると、山村、西嶋の二人が楽しそうに歩いてきて、こっちを見て言った。
山村:
「なぁ何してんの?聞いてくれよ!!さっき実は、学年のマドンナ達に呼び出されちゃって(・∀・)ニヤニヤ今度ご飯行くことになったんだよね〜、聡太も行くっしょ?」
百瀬:
「落ち着け笑笑、俺?別にいいけど、あの二年の噂の先輩達か…」
西嶋:
「どうしたん?なんか嫌そうだけど」
百瀬:
「いや、食べに行けるかなってので笑笑」
山村:
「あ〜最近、あれだもんな」
一同が何のことなのか分からずに、静かになると同時に、
山村:
「そういやさ、勉強会どこでするよ?俺んちでもいいし、にっしーの家でも、聡太の家でもいいし…って、あれ?久我じゃん」
と手を思いっきり振る、山村はほおっておいて、
西嶋:
「いや、今かよ笑笑んで、どおする?」
と山村と目配せして、何やら相談していた。
西嶋:
「ねぇ、最近聡太が頑張ってるのって…」
山村:
「だな、よし!」
百瀬:
「何がよしだよ、なにコソコソしてんだよ。」
山村:
「いや、ねぇねぇ久我〜!一緒にさ、勉強会やろうぜ。あ〜もちろん、忙しかったり、うるさいのはちょっと…ってなら全然大丈夫だけど…どう?」
と、肩を組んで、言って、また困り顔でえぇっとー…っと言っている時にすかさず
百瀬:
「困ってんじゃん、うざいって笑笑」
西嶋:
「いや、最近百瀬が、目に見えて勉強頑張ってるのが不思議だったんだけど…久我さんと勉強してたってなら、不思議じゃないなぁと思って」
山村・西嶋:
「で!どう!!」
と二人同時に言い終わり。静かに久我の様子を見ていると、
分かったと頷いてくれた。
その時、
西嶋:
「百瀬笑笑顔に出すぎでしょ笑」
百瀬:
「えっ!?どどこが!?そんなに?笑笑」
[えぇー…そんなに…いや…別に…]
と照れているのを目に、西嶋と、山村が顔を見合わせている。その間久我はスマホを取り出して、驚いた表情をしていたが…誰も気づいていなかった。




