プロローグ
私は、乙女ゲームのヒロインらしいです。
何言ってるんだお前頭おかしいの?って思ったアナタ、
私もそう思います!
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私、桜井奈緒美は前世の記憶を持っています。
物心ついた時から、自分は2回目の人生を歩んでいるのだ、ということを理解していました。
一度にすべてを思い出すのではなく、母との会話や日常の中で、毎日少しずつ、前世の記憶を思い出していきました。
私の前の人生を要約すると…ダメンズウォーカー。
高校生の頃から、ダメな男の世話をやいては、捨てられていた。
そしてダメな男の子どもを産み、ダメな男に子どもを殺され、私は死んだ。
はっきり言って後悔ばかりの人生だった。
前の人生の終わりまでをほぼ思い出したのは、10歳でした。
それまでも私は(自分で言うのもなんだが)母子家庭であることを理解し、母に素直に従う手の掛からない子だった。
自分のダメな人生を思い出した私は、今度こそ、男に依存しない自立した女性になって、幸せな人生を送る!と明確に決意した。
だから勉強に励み、節約に励み、家事に励み、運動にも励んだ。
そして私は特待生として私立怜嶺学園高等部の入学しました。
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