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02 なんでここに?

「ところで舞さん。」

「はいなんでしょう?」

「なんでこんなに離れた高校に来たんだ?」

気になり聞いた。俺みたく中学の人と一緒になりたくないとか、隠キャデビュー!みたいな感じじゃなさそうだからだ。そもそも舞がわざわざ遠い学校に来るメリットがないからだ。

「んーとね!私ここの体育祭とか文化祭の動画見て面白そうだったからこの学校にしたんだ!!界斗がいたのはびっくりしたけどね!今日からよろしくね!」

まあ確かにこの学校は比較的綺麗でお金もあるらしく、行事に力を入れているとは聞いたことがある。

「まあ確かに動画見たことあるけどすごかった記憶がある。」

「でしょでしょ!」

中学の同級生がまさかの同じ学校なのはびっくりしたが、まあそんなことあるか。と思いつつ

「あ、そうだ。学校では話しかけんなよ?」

「え?なんで?」

「俺高校では見た目通り隠キャになることにしたから舞みたいな可愛いやつに話しかけられたら目立つだろ?」

と言うと、

「……わかったけどさ。界斗ってほんと。」

「なんだよ不満か?」

「わからないならいいですー」

「?」

また俺は何かやらかしたのか?まあこれで学校は平和に過ごせそうだ。バスを降りるが、舞がついてくる。

「地元こっち側だからそりゃ降りる所も帰る道も一緒か。」

「そうだね!ちなみに私のこと送ってくれてもいいんだよ?」

「いや、俺目立ちたくないんだ。」

「理由になってないよそれ?」

「はいはい、送ればいいんでしょ?」

そうこうしているうちに家に着く。

「じゃあね!界斗!また明日!」

「…学校では話しかけんなよ?」

「わかってるって!」

「じゃあまた明日。」

舞を送り、自分の家に着く。

(初っ端から計画破綻してんだけど。、?)

誰もいないはずの高校を選んだつもりが、舞がいた。俺の確認不足だったな。そう思い周りを見渡す。

俺の部屋には色んなものがある。大事にしてたサッカーボール。中1で初めてとった賞状。中2で全国出場を果たした時の写真。

(この時は楽しかったな。けど)

写真と症状は引き出しにしまい、ボールはタンスにしまった。

(もう過去は振り返らないって決めたんだ。舞には申し訳ないけど学校では穏やかに過ごさせてもらう。)

次の日の朝バスに乗り学校に着く。教室に着き、1人でスマホをみる。すると

「ねぇ!君名前なんて言うの?」

「……ん、俺?」

「そうそう!」

声をする方を見ると爽やか笑顔のイケメンくんが立っていた。

(陽キャって感じがするぜ。)

「ちなみに俺の名前は佐藤相馬!よろしく!」

眩しい。

(俺からしたら眩しすぎて見えねぇぜ。陽キャって、こわ。)

「俺は坂本界斗。趣味はゲームと音楽鑑賞だ。」

「うん。それ自己紹介の時も言ってたね。」

(こいつ、俺の自己紹介を覚えてやがる。)

「まあこれからよろしくね。」

「おーい相馬教科書貸してー」

「おっと、ごめんね。友達に呼ばれたから行くね!また!」

と言い離れる。陽キャっていうものは隠キャに優しい生き物なのか。それとも1人でいるから哀れんでもいるのか。

(まあどっちにしろあんまり変わんないか。多分これから関わらないだろうし。)

と思った瞬間。視線を感じる。ちらっと横を見ると舞が見ていた。

目があった瞬間。

「……ふん!」

と別の方向を見た。

俺なんかしたか?いや今日話してないはず。

………なんでなんだろうな?

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