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偽り聖女と悪役令嬢  作者: ユキア
王都での1件

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13/29

王城と包帯男


「!!」


「リヒトさん!!」


敵の攻撃をなんとグラスがバリアーで止めていた。


「出てくるな!」


「そういう訳にはいきません!!」


そういってグラスは敵を吹き飛ばした。敵は木に激突しそうになったが足で木を蹴って立て直した。その時に男の首筋にトカゲの刺青が入っていたのが見えた。



この時、「撤退!!」と、聞こえた。それに合わせて敵兵達は撤退して行く。


「リヒトさん!お怪我は?!」


「大丈夫だ!お前は?」


「私は大丈夫ですから!」

そういって周りを見渡す。怪我人が、多数いた。すぐにグラスは治療にあたる。すると王国軍が現れた。それを見てリヒトは少し肩の荷を下ろした。


「次の方!」


グラスは次々に怪我人を治療していった。そして最後の一人になる。


「よし、これで……」

立ち上がろうとした時、立ちくらみがした。

「あ……」


それを、リヒトが支える。


「大丈夫か?」


「……はい。」


グラスはリヒトのたくましい腕に抱かれて心臓が跳ねる。

この気持ちはなんだろう?とグラスは思った。

グラスはこれまで誰かに恋をしたことなど無かったからだ。その気持ちに気づけなかった。


「少し休め。」


「……はい。」

2人は馬車の中に戻ると、リヒトはそっとコップに入った水を差し出した。

「ありがとうございます。」

水を飲んでゆっくりしていると、リヒトに使用人達が再出発を告げに来た。


「ああ、分かった。」


そうして、馬車は再び進む。


「肩ならいつでも貸す。眠っていいぞ?」


「あ、いえ!大丈夫ですから!!」


「そうか……」


そうして、王都につく。敵襲のせいで、王都につく頃にはもう夕暮れになっていた。王城へと入る。王の間へと、案内された。


「うむ、遅かったな。聞いた話では、敵襲にあったそうだな。」


「はい。」


「大変だったな。ご苦労。」


「勿体ないお言葉です。」


「それでは今回の本題は明日にしよう。城で休むとよい。」


「!そ、そんな、恐れ多い……!」


「良いのだ。既に準備させている。案内された部屋は好きに使いなさい。」


「はい!ありがとうございます!」


グラスは、その日は王城に泊まる事になった。部屋へと、案内される。


「まあ、素敵なお部屋!」


そこは豪華な装飾の施された部屋だった。真夜中のことである。グラスは不意に目が覚めた。目覚めると目の前の後継に息を飲んだ。


「!?」


「静かにしろ!死にたいのか?」


そこには顔を包帯で巻いた男がグラスに剣を突きつけていた。















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