王城と包帯男
「!!」
「リヒトさん!!」
敵の攻撃をなんとグラスがバリアーで止めていた。
「出てくるな!」
「そういう訳にはいきません!!」
そういってグラスは敵を吹き飛ばした。敵は木に激突しそうになったが足で木を蹴って立て直した。その時に男の首筋にトカゲの刺青が入っていたのが見えた。
この時、「撤退!!」と、聞こえた。それに合わせて敵兵達は撤退して行く。
「リヒトさん!お怪我は?!」
「大丈夫だ!お前は?」
「私は大丈夫ですから!」
そういって周りを見渡す。怪我人が、多数いた。すぐにグラスは治療にあたる。すると王国軍が現れた。それを見てリヒトは少し肩の荷を下ろした。
「次の方!」
グラスは次々に怪我人を治療していった。そして最後の一人になる。
「よし、これで……」
立ち上がろうとした時、立ちくらみがした。
「あ……」
それを、リヒトが支える。
「大丈夫か?」
「……はい。」
グラスはリヒトのたくましい腕に抱かれて心臓が跳ねる。
この気持ちはなんだろう?とグラスは思った。
グラスはこれまで誰かに恋をしたことなど無かったからだ。その気持ちに気づけなかった。
「少し休め。」
「……はい。」
2人は馬車の中に戻ると、リヒトはそっとコップに入った水を差し出した。
「ありがとうございます。」
水を飲んでゆっくりしていると、リヒトに使用人達が再出発を告げに来た。
「ああ、分かった。」
そうして、馬車は再び進む。
「肩ならいつでも貸す。眠っていいぞ?」
「あ、いえ!大丈夫ですから!!」
「そうか……」
そうして、王都につく。敵襲のせいで、王都につく頃にはもう夕暮れになっていた。王城へと入る。王の間へと、案内された。
「うむ、遅かったな。聞いた話では、敵襲にあったそうだな。」
「はい。」
「大変だったな。ご苦労。」
「勿体ないお言葉です。」
「それでは今回の本題は明日にしよう。城で休むとよい。」
「!そ、そんな、恐れ多い……!」
「良いのだ。既に準備させている。案内された部屋は好きに使いなさい。」
「はい!ありがとうございます!」
グラスは、その日は王城に泊まる事になった。部屋へと、案内される。
「まあ、素敵なお部屋!」
そこは豪華な装飾の施された部屋だった。真夜中のことである。グラスは不意に目が覚めた。目覚めると目の前の後継に息を飲んだ。
「!?」
「静かにしろ!死にたいのか?」
そこには顔を包帯で巻いた男がグラスに剣を突きつけていた。




