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第五話 神様の監視

 記憶の神、ニウムは常に記憶の図書館の記録を読んでいた。それもそのはず、ニウムにはあまり仕事がない。


「今日もお疲れ様。」


 小さく笑みをこぼしてそうつぶやく。その声を聞かせるつもりもないがそれでいい。今日も彼らが働いているのを見れるだけで、彼女は安心できるのだ。


「それにしても、不老不死にしてよかったものだろうか。」


 長年問い続けていた謎。だけどまあ、誰もふれてこなかったし気にしてもいないものだ。まあ、誰も文句はないから大丈夫だ。


 水晶をのぞきながら、ふとみんながカードゲームで遊んでいるのを見てしまった。ニウムはごくりと息をのむ。


「ああ、そこをめくればあっていたのに。」


 彼等はいま、神経衰弱をやっているようだ。記憶の神であるニウムはもどかしがっている。人間は記憶力があまりない。だから、時々ミスをする。それがどうにももどかしい。


「くっ……妾がいけば完勝、それじゃあ確かにつまらぬな。」


 拳をにぎりながら、応援する。その姿はどこか人間臭くて、かわいらしい。もしも人間なら、どのように生きていたのだろうか。


 きっと、どちらでも変わらず彼女らしく生きているのだろう。

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