86/718
3話
「お前、悩めるお年頃なんだな」
「そうですよ‼これでも、むつに関しては真剣だったりするんですからね。本当、言うと…宮前さんの前ではこんな話したくないんですけど」
「だろうな…俺からしたらむつは妹だしな」
今度は冬四郎が、西原を気遣うような目をすると、西原はそうじゃないと言った。
「それもあるんですけど…兄弟だって知らなかったら、ぐいぐい行けたんですけど」
「遠慮か?俺に遠慮する事はないだろ?決めるのはむつなんだからな」
「宮前さんの言う通り何ですけど…宮前さんが嫌な人だったら良かったんですけど」
西原は笑いながら言うと、冬四郎のグラスを取りお湯割りを作った。自分の分も作ると、箸で軽くかき混ぜてちびちびと呑んだ。
「何か、ダメだな。お前ら」
「え?俺も含まれるんですか?」
「みやは本当ダメだな」
山上にそう言われ、冬四郎はしかめっ面をして焼酎を呑んだ。




