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3話
一度、署に顔を出した西原は同僚や上司と話をして、学園に出向かせて欲しいという事を話した。許可が出ると、西原はロッカーに置いてある、歯ブラシ持って洗面所の前でがしがしと磨いた。自業自得とは言えど酒臭さが抜けないようで、気持ち悪かった。ついでに髭も剃ろうかと思い、指先で顎をなぞったが面倒くさくなり、止めた。
冬四郎に借りたシャツは少しサイズは大きいが、しっかりと洗濯してアイロンがけもしてあるからか、着心地が良かった。ネクタイをしめて、ジャケットを羽織ると西原は署を出た。車で移動したかったが、酒気帯びになりそうな気がし、仕方なく電車とバスを使って行く事にした。
電車に揺られ、最寄り駅からはバスに揺られ、西原は少し後悔していた。山の中を走るバスは、カーブで右に左にと揺れ気分が悪くなり、吐き気がしてきていた。途中で降車ボタンを押して、西原は歩いて行く事にした。山のひんやりとした風を頬に受けていると、身体は冷えるが吐き気はおさまってきた。だが、まだ朋枝学園までは距離がある。
1人寂しく山道を西原は、だるい身体を引きずるようにして一生懸命に歩いて行った。




