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0話『無事死亡』

(……よし、これで3中………あと1中で皆中だ。)


3本の矢が突き刺さった的を見詰めながら

宮野ミヤノ小春コハルは、弓をゆっくりと下ろした。



俺は今、弓道をやっている。


子供の頃は剣道や柔道等をやっていて---

中学の3年間は剣道、高校の3年間は弓道をやっていた。





俺は自分の番が回って来たので、弓を打ち起こす。


手首を動かし、第3へ移行。


そして、肩を上げないように気を付けながら胸を開いて大きく肘を動かし、引き分ける。




解。


ギリギリと弓が戻る力がかけを付けた右腕に掛かる。


だが、この間は我慢して動きは固定、的に狙いを付ける。



集中力を高めると、周りの音が聞こえなくなる。






的しか見ない。


的にだけ集中する---------------------

















今だ。





俺は右手を緩め、離れをする。


開放された弦が戻る力に矢を載せて、俺の左腕に沿って射出する。

飛来した矢は真っ直ぐと飛来し、自分の的を貫いた。



矢道から見ていた友人達が嬉しそうな顔をして、威勢のいい矢声を上げる。


(……皆中、これで半矢だ………良かった。)



小春コハルは心の中で、そう思いながら弓を下ろした。



周りの人達が矢を放っている間。


静かに待っていると、嬉しさが込み上げてきた。



(……いや、まだ予選突破。本番はこれからだ。)




そう思い、緩めた気を引き締める。









………が、何が起こるのか分からないのが人生。


数時間後には彼の体は宙を舞っていた。


突然の雨で傘もささずに走っていた彼の横から車が突っ込んで来たのだ。


持っていた弓と矢が宙に舞い。音を立てて転がる。



ぼんやりとした意識の中で、小春コハルは悟った。



(ああ、駄目だ。これは。)


そして次の瞬間、小春コハルは一瞬頭に強い衝撃が走ったのを感じ、それと同時に意識を手放した。

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