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ベルフが冒険者として好き勝手にやらかしていくお話  作者: 色々大佐
第三章 ベルフ護衛をする

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第八十五話 故郷へ

 サプライズの魔法を受けたエメラがドサリと倒れた。

 ベルフがそれを見下ろすと、手に持った剣を見やる。


「これな、遠くに投げても戻ってくるんだよ」


 そう言ってベルフが聖剣パールをぶん投げると、投げられた剣がブーメランのように戻ってきて、ベルフの目の前の地面に突き刺さった。


「ある程度は意思疎通ができるからいつ戻ってこさせるかも自由自在なんだ。そういうわけでお前を油断させる為にわざと手放した……って聞いてないか」


 エメラは完全に意識をなくしていた。サプライズの魔法が完全に決まったためである。


『もう無理っすよ。魔法が完全に決まりましたからね、魔力の増幅役になったリッチさんの左手ももう一欠片も残っていません。少しくらいは残るかなと思ったのですが手加減できる塩梅がわかりませんでした。まあそれくらい私も必死だったということですが』

「そうか……じゃあこれでエメラともさよならだな」


 そう言ってしゃがみ込むと倒れているエメラの頬をペチペチと叩いた。


『しっかし、おっそろしい相手でしたね。パトズとカーンの馬鹿二人がいなければ勝つことは不可能でしたよ。しかも見てくださいよ、残っている精霊はまだこちらと戦う気でいますよ』


 ベルフが周囲を見ると超高位精霊の姿は無かったが、他の精霊達はまだ健在だった。幾らかの精霊はベルフがエメラへと突撃する時に蹴散らしたが、それでもかなりの数の精霊がベルフの際を伺うようにして辺りに散開している。


 それを見たベルフがエメラの元から離れると、精霊達はベルフに敵意を向けることを止めた。


「うし、こっちに向かってこないのならこのまま放っておくか、んじゃ帰るべ」

『帰りますか』


 と、全て終わったーと思いながら帰路に着こうとすると、それを阻む人間達が現れた。サフィ王妃とエール国の騎士や兵士達である。みんな一様にベルフに向けて厳しい目で見ていた。


 サフィ王妃がベルフに言い放つ。

「ご苦労様でしたベルフ。貴方が犯した罪は大きなものですが、エメラを討伐した功績は認めます。ですが、それだけで罪が清算されたとは考えていませんよね」


 はて、とベルフが理解できない顔をする。

「俺が何かしたか? 大体はエメラが行っていたことであって俺達は何もしてないはずだが」

『そっすよ、ベルフ様がやったことと言えばこの国の騎士達をおちょくったり、あの女のサポートをしていたり元気づけて国盗りに向かわせただけじゃないっすか、私達が一体なにをしたと言うんですか?』

「エメラを扇動したりサポートしていたそれが罪だと言っているんです!!」


 ふーんって感じでベルフがそれを聞き流す。

「そうか、人の考えはそれぞれだからな、お前たちの価値観はよくわかったけど、それを俺に押し付けないでくれるかな。俺の価値観としては別にお前達がどうなっても罪だとは思わないんだが? むしろ、魔王エメラを討伐したことでお前達から報酬すら欲しいところだ。それをこちらはぐっと我慢しているんだぞ」


『そうですよ、ベルフ様がタダ働きして差し上げたと言うのにその傲慢な態度はなんですか、まずは両膝を地につけて次に額を地面におしつけて、感謝の意を込めるのが先決でしょう。全く礼儀の知らないお猿さんたちですねー。原始人だってもう少しまともな教養を身に着けてますよ』


 こいつは潰す。サフィ王妃や周りの人間達の心にどす黒い火が付いた。ベルフを必ずぶちころすという決意の火だ。

 サフィ王妃が声を少し震えながら言った。

「実は、こちらには貴方の父上であるモハ卿の身柄も確保しているんですよ。敵地であるこの城で、私が兵士達に命じれば……父親がどうなるか、わかりますよね?」


 やれやれとベルフが首を横に降る。

「実の娘を犠牲にしようとしていたお前にはわからないかもしれないが、親というのは喜んで子供のために犠牲になってくれるものだ。俺はその親の気持ちをよく理解している。俺には聞こえるぞ親父の声が、そう、自分が死んだ後にロングラン領を俺に任せるという親父の声がな。任せろ親父、俺が世界で一番面白い場所にロングラン領を変えてみせっからな、世界中からビッグな人材達を集めてやるぜ!!」


『その言葉を待ってましたベルフ様!! 私に任せて下さい、この旅で培ったベルフ様の腕力と暴力さえあれば絶対成功します。エール国での失敗もバネにして、故郷にでっけえパンデモニウムの塔を立てましょうぜ!!』


 不思議とサフィ王妃達にもモハ卿の声が聞こえてきた。モハ卿は絶賛気絶中で、その周りをエール国の騎士や兵士達が包囲しているのだが、その彼の声が聞こえてくるのだ。どうかロングラン領のために、そのドラ息子の息の根を止めてくれという悲痛な魂の叫びがだ。


 よーしいっちょうやったるかーと、ベルフとサプライズが戦闘を開始しようとすると、ふいに声が聞こえてきた。

「ベルフ達を見逃してやんな」

 それはボボスの声だ。今まで気絶して床に寝っ転がっていた彼が、いつの間にか倒れているエメラの横に座っていた。


 そのボボスにサフィ王妃が食って掛かる

「しかしボ……いえ黒龍様、彼を見逃すことは出来ません」

「良いから見逃してやんな、これはボボスとしてじゃねえ、この国の守護神である黒龍としての命令だ」


 そこでぐっとサフィ王妃達が言葉に詰まる。この国において権威と暴力の象徴である黒龍。それ本人からの言葉とあっては、サフィも続く言葉を出せなかった。


 ボボスがベルフに話しかける。

「俺もびっくりしたぜベルフ、ここまで完璧にエメラに勝利しちまったら文句のつけようがねえ。含むところも何一つない。あとはおまえ達の自由に生きな、達者でなベルフ」


 ふっと口元で笑いながらベルフがボボスに背を向ける。

「それならお言葉に甘えよう、また縁があったら会おうなボボス」

『アルコールで肝臓が壊されないように私も祈ってますよボボス』


 そう言ってベルフは真正面から堂々と玉座の間を出ていく。この国において彼の戦いは終わったのだ。


 そのまま、玉座の間の外にベルフが出ると、廊下で倒れているモハ卿を見つける。

「何やってんだ親父、サフィ達に捕まってたんじゃないのか?」

『まだぶっ倒れてますね、連れていきますか?』

「そうしとくか、仕方のない親父だな」


 気絶しているモハ卿をベルフが肩に担ぐと、足早に廊下を歩き始めた。それに釣られてモハ卿の周りにいたシスト王国の騎士達もベルフと共に歩き始める。

 先程の戦闘とサフィ達とのやりとりを見ていた彼等としては無理にベルフと戦う気は起きなかった。一応、モハ子爵の子息ということでベルフが貴族だったと言うのも大きい。とりあえずベルフの指示の下に動くことにした。


「ベルフ殿、これからどうするつもりなのか聞きたいのだが」

 ベルフがその質問に答える。

「馬車に乗って、早くこの国からでていくぞ。サプライズ、あと何分くらいだ?」

『んーっ十五分くらいってところですかねー』

「聞いたな十五分以内にこの城を出るぞ、お前たちが乗ってきた馬車まで早く案内しろ」


 そのベルフに即されたシスト王国の騎士達に馬車数台が置いてある城の正門内側まで案内されると、そのままモハ卿を馬車の中に放り込んでベルフも乗り込んだ。


「馬車を出せ、早くしろ!!」


 ベルフに急かされる形となって御者役の騎士達が慌てて馬車数台を出発させる。あぶれた他の騎士達も他の馬車に乗り込んでいるので、ベルフに続く格好で他の馬車達も城の正門から出て街の中へと逃げ出した。


「いかんな、これでは間に合わないかもしれない」

『落ち着いて下さいベルフ様。大丈夫、ここまでくれば後は逃げるだけです』


 ベルフとサプライズが緊張した面持ちで話しているとそこでモハ卿の目が覚めた。彼は寝ぼけた顔であたりを見回すと、世界で一番会いたくねえところであるベルフと目があった。


「……そうか、ついにワシも地獄に落ちたか」

「何言ってんだ親父、今はエメラに勝利して城から逃げるところだ。親父の愛息子であるところの俺の大勝利で幕が閉じたんだぞ」

『そっすよ、おっさんとストーカーと私とベルフ様の勇者PTで、あの魔王を倒したところです。地獄なんてとんでもないですよ』


 倒した? あの化物を? まあそれは良いとして、サフィ王妃の様子から見て自身が無事に逃げられるとは思っていなかったので、モハ卿としては少し驚いていた。


「よくサフィ王妃から無事に逃げられたな。まさかベルフ、お前が力尽くで……」

「まさかとんでもない、強いて言うなら俺の人徳のおかげだ」

『その通り、ベルフ様の威光に平伏したサフィ王妃からの感謝の土下座を受けて無事凱旋するところです。ちいとばかし危険物が目覚めそうなんで逃げてますがね』


 サプライズの言葉にモハ卿が今日何度目かの胃痛の予兆を感じた。

「危険物だと? それは一体……」

「お、サプライズそろそろじゃないか、ライブ映像頼むわ」

『わっかりましたー』


 ピッとサプライズが機能を開放すると空中に映像が浮かび上がってきた。サプライズお得意の探知映像からの映像と音声のリアルタイム放送である。

 その素晴らしいサプライズの機能にモハ卿が感嘆したのもつかの間、その映像の先ではサフィ王妃が金切り声で叫んでいた。


「黒龍様!! なぜあの男を逃したんですか、あの男が、あの男がこの国で何をしたのかわかっているんですか!!」


 そのサフィ王妃の声をボボスがじっと酒を飲みながら聞いていた。右手に名酒ドラゴンキラー、左手にコップ。完全体となったアル中の必須装備の姿であった。


「あいつさえいなければカルミネ王も、それにエメラだってこんな馬鹿な真似をせずに死なずにすんだのに、そう、全部、今回のことは全部あの男が悪いというのに!!」


 尚も言い続けるサフィ王妃からの文句をじっと聞いていたボボスが、コップに注いでいた酒をぐいっと一気飲みしてから言った。


「……エメラは死んでねえ」

「えっ?」

「エメラは死んでねえと言ったんだ」


 その言葉を聞いた全員がエメラを見る。

 そして、ボボスが言葉を続けた。

「エメラは死んでねえ、ベルフとサプライズが使ったのはデーモンの魔法、精神支配の魔法だ。それをエメラにかけてエメラの精神を改変しただけだ」

「精神の改変、ではエメラは生きていると?」

「そういう事だ」


 そう、ベルフはサプライズに命じてデーモンの魔法でエメラの精神を改変していたのだ。サプライズは一度見た魔法ならすぐにコピーできる力を持っている。そのサプライズが、前にデーモンと戦った時の戦闘経験からデーモンの魔法を使ってエメラの精神を改変させていたのだ。そう、ベルフの命令によってである。


「だが、ベルフたちも気づいてねえだろうな。魔法の触媒の力が強すぎたんだろう、精神改変どころか記憶の改変になっているぜ。これじゃあエメラが目覚めてもベルフのことを覚えていないだろうな」

「エメラが、生きている……」


 そのことに気がついたサフィ王妃の顔に恐怖の色が浮かんだ。顔は真っ青になり血の気が引き始めている。いや、サフィだけではない、周りの騎士や兵士達も同様の態度であった。


「は、早く殺さなくては、早く……いやまって頂戴。記憶が改変されているってどういうことですか黒龍様」

 サフィ王妃の質問にボボスが答えた。

「エメラの頭の中からベルフについての記憶がすっぽりなくなっているって事だ」


 その声にサフィに衝撃が走った。

「つまりそれは、ベルフに出会う前のエメラが戻ってきたと、そういうことなのですね!!」

 ボボスはそのサフィの声に答えなかった。


 サフィ王妃が手を組んで祈り始めた

「神よ感謝します……これでこの国は救われます」


 そう、サフィは本気で感謝していた。なぜなら、現状この国は詰んでいると言っても良かったからだ。大国シスト王国の国王をこちらの国内で殺してしまった。これでは間違いなくシスト王国との関係が悪化するだろう。正直、かなりやけっぱちになっていたのは事実である。


 さて、ではそんなエール国はこれからどうするのが最も良いか? それはシスト王国と同程度の大国に保護されることが一番の解決策である、それもできればシスト王国と敵対している国が良い。そして、そのためには王族であり見目麗しいエメラとの婚約が一番なのである。


「こうしてみるとエメラがエリクサーを作り上げた事もプラスになるわね。見目麗しい王族の子女、しかもエリクサーの開発者という肩書まで付いて……これならエメラをどこの変態爺へ嫁に出しても問題ないわ」


 そこでサフィが反省する。前はクレイグとか言う変態クソジジイに嫁に出すことで問題が起きたのだ、次はエメラが反抗しない程度の、それでいてエール国にとって最大の利益になるように手を打たないといけない。


「さてどうするべきか、確かキビ国の国王もエメラに惚れていたはずね、まあクレイグほど年も離れていないし、なんとかなるでしょう。あの王個人のいい噂は聞かないけれど、それも上手く誤魔化せば」


 サフィ王妃がブツブツと計算しているとエメラの目が覚めた。彼女は額に手を当ててから眼の前にいるサフィの姿に気がついた。


 寝ぼけ顔のままでエメラがジーっとサフィを見ていた。

 それをサフィが笑顔で迎える。

「おはようエメラ、目が覚めたかしら? さて……この現状、どう見ますか? 貴女は覚えてないでしょうけど、これは全て貴女が行ったものです」


 そのサフィの問いにエメラは答えない。彼女はまだサフィを見つめていた。


「貴女が力を暴走させて、それでカルミネ王とクレイグ王が死んでしまいました。わかりますか? 貴女は父と、そして大国の王であるクレイグ王を手にかけたのです」


 エメラが立ち上がると、スカートについた埃を手で払った。彼女の視界には半壊した、そう本当に半分なくなっている城が見える。


「そこで貴女に命じます。すぐにでもキビ国の国王と結婚してキビ国と同盟を組みなさい、そしてシスト王国と対抗するのです。記憶が無いとはいえ、これも貴女が引き起こしたこと、嫌とは言わないですよねエメラ」


 サフィ王妃の言葉をじっくり聞いてからエメラは超高位の精霊を召喚した。炎の魔神、水の人魚、風のエルフ、それぞれの姿をした精霊たちだ。それに続いて大小様々な精霊たちがその場に呼び出される。


 騎士や兵士達の数を遥かに上回るほどの精霊が呼び出されると、半壊していた城がたちどころに修復される。半分以上形をなくしていた城が、欠片も傷ついていない状態にまで直される。そう、サプライズの建築魔法をエメラが覚えていためである


 修復された玉座の間でエメラはこの城の主である玉座に座った。この国で誰が一番偉いのかを態度で表している。


 エメラの様子がおかしい事にサフィが気が付き始めた。

「エメラ? あの、エメラ?」

「クレイグや糞親父みたいに焼き殺されたいの?」

「えっ?」


 そのエメラの態度にボボスが酒飲みながら感動していた。

「エメラ、一つ聞きてえんだがベルフって名前を覚えているか?」

「ベルフ、なにそれ?」

「お前のパートナーと言うか、お前がここまではっちゃけちゃった原因になった人生の指導者だ。覚えているか?」

「何いってんの? 私がここにいるのは私だけの意思よ。父と母とシスト王国をぶっ潰す為に私が城を乗っ取っただけでしょ」


 ボボスが震えていた。

「完璧だぜベルフ、本当になんてやつなんだ、あいつこそ真の英雄だ……」

 状況について行けないサフィとその他大勢の人間達。見れば、もはや普通の兵士達は逃げ出していた。


 サフィがボボスに対してどういうことだと目で訴えている。

「黒龍様これは……あの男の記憶はエメラからなくなっているはずでは」


「その通り、エメラにベルフの記憶はねえ、だがそこはさすがのベルフだ。エメラの残虐性と能力は最大限に引き出しつつ、エメラから自身の記憶をなくしやがった。本来ならベルフに興味を持たせないようにする程度の洗脳だったはずだが、結果オーライってやつだ。これなら万に一つもベルフにエメラの興味が向くことはねえぜ!!」

 そして酒を煽りまくったボボスは肝臓がアルコールに漬けられて夢の中へと落ちていった。両腕に抱えた酒瓶に母性を感じながら。


 残されたサフィ達もやっと理解した。ベルフが責任を取ると、自分の手でエメラと決着を付けると言ったその真の意味が、つまり……あの野郎は責任を取る気なんぞまったくなかったのである。ただ単に自分がうまく逃れるために行動していただけだ。


「あのクソガキャアアアアアアアア」


 サフィの怒りが頂点に達するのと同時にエメラの精霊達がサフィの周りにいる騎士達を薙ぎ払った。


 自分以外が全てエメラに瞬殺されたこの状況でサフィは自分がエメラという捕食者の前に立っていることに気がつく。もう既に、エメラの精霊達が十重二十重とサフィを包囲しているのだ。逃げ場など……前後左右上下全てにおいて無かった。


「さてお母様」

 エメラがゆっくりと

「これから楽しいお時間ですよ」

 サフィに語りかけた。




 そこから絶賛拷問中になったR-18G系の映像をサプライズが閉じるとモハ卿の顔面が蒼白になっていた。


「というわけだ親父」

『要はあの女は元気満タンでバリバリ活動しているってことですね。やつの獲物の予定表にはシスト王国も入っていますからシスト王国の皆さまはこれから頑張って下さい。あ、お薦めとしてはあの女と話し合うしかねえと思いますよ』


 ベルフとサプライズの言葉を聞いたモハ卿がまた夢の中へと落ちていった。

 いや、彼にとってはその夢こそが安寧の中なのだ。なぜなら、現実ではドラ息子のベルフと悪魔サプライズそして魔王エメラが存在するのだから。


 気を失ったモハ卿をベルフがゆっくりと椅子に横にさせると馬車の窓から外を見回す。

「さて、俺もたまにはロングラン領に帰るか」

『そうですねベルフ様、帰りますか。ベルフ様の生まれ故郷、その場所に』


 ベルフ達を連れた馬車は一路、シスト王国へと帰っていった。

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