焼きそばも作ってみたよ
オムレツが大好評だったので、あれからよくお料理を作っているの。
何を作っても、美味しいって言ってくれるから作り甲斐があるなぁ。
今日は何を作ろうかな♪
昼食の材料を見に畑に行くと、鶏助さん家族が楽しそうに走っていた。昼前の炎天だというのに、元気なにわとりさんだわ。
「鶏助さん。食べ頃の野菜や果物って、どれかしら?」
「おう、ルカ! これなんか今が旬の食べ頃だぜ!」
鶏助さんお勧めなのは、巨大なキャベツっぽい野菜。その隣には、人参のような野菜と、玉ねぎのような野菜の実が土から少し顔を出していた。
その向こうに、不思議な植物が風に靡いているのを見つけた。
細長いものが、ひょろひょろと風に揺れている。これはもしかして…?
「鶏助さん、これって?」
白っぽくて、触れると柔らかく弾力がある。
「ああ、それは、あまり味がしないんだが、茹でて食べるものらしい」
ぷちっとちぎって、食べてみると。
麺の木だ!
30㎝くらいの小麦粉味の麺が、何十本も木の枝から生えている!
そんなバカな!
キャベツに麺とくれば、これは、焼きそばしかないでしょう♪
デザートに果物がほしいな。
「鶏助さん、美味しい完熟果物はどれ?」
「やっぱりこれかな?」
鶏助さんは果物の実のところまで飛ぶと、サッカーのシュートを決めるがごとく、収穫した果物を数個、私に向かって飛ばしてくれた。
マンゴーっぽい、甘い匂い。完熟っていいなぁ♪
「ありがとう、鶏助さん」
「おう!分からないことがあれば、なんでも俺に聞いてくれよ!」
自信満々の鶏助さんに、子供たちが声援をおくる。お父さん、大人気だね。
あっ、そうだ!
「鶏助さんたち、もしよかったら、ここで避暑をしてね♪」
私は魔法で、畑の隅に2m四方で深さは15㎝くらいの穴を掘り、防水して水を満たした。簡易プールの出来上がり♪
興味津々の鶏助さんがそっとプールに入ると「わぁっ!気持ちいい!」とバシャバシャ水浴びを始めたので、子供たちや奥さんも次々とプールに入っていった。
子供たちは大はしゃぎで喜んでる。異世界の鶏は泳げるみたいだ。
「「「ルカちゃん、ありがと~!」」」
みんなが喜んでくれてよかった♪
鶏助さんたちに手を振り、キッチンへ。
まず、野菜や麺を洗って、風の刀でキャベツは四角く、人参は拍子切り、玉ねぎは細いくし型切りにしておく。
冷蔵庫に入っていたオーク肉は薄切りにする。
空中に大きな水の塊を出現させ、火の魔法で熱を加えて熱湯に。
塩を少々振り入れ、麺を放り込み、茹でた後、湯にさらに熱を加えて一瞬で蒸発させた。
空中に浮かぶ麺に、小さな竜巻と熱を加えながら麺をクルクルと回転させ、切っておいたキャベツ、人参、玉ねぎ、オーク肉を投入!
そして、冷蔵庫を開けると、なぜか都合よくソースがあったりするので(ご都合主義)ソースを麺と野菜にかけながら、回転した熱の中で炒める。ソースの焦げた香ばしい匂いがたまらない!
冷蔵庫にあった魚の切り身を魔法で硬くなるまで乾燥させ、風の刀でかなり薄く削る!
やっぱり焼きそばには鰹節がないとね! カツオじゃないけど、魚だから、そこそこ美味しいはず!ということにしておく。
ほろ苦い青のりのような味の薬味も畑にあったので、焼きそばを皿に盛りつけた後、上からパラパラとふった。
次はデザートを作ります。




