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変身カイル

 カイルが小虎から子供に変身?


 天使のように可愛い5歳くらいに見える男の子は、カイルなの?


 この間までもっとヨチヨチしてたのに、成長速いし! やはり、半分虎だからかな…?


 カイルはいつものように可愛い顔を近づけてきて、私の頬にキスをする。


 なんだこの違和感と罪悪感は!?


 その時、ガチャッとドアが開いた。


「風呂からなかなか出て来ないと思ったら部屋にいたのかよ。って、ルカ! おまえ何やってんだ?!」


 私の上には、変身したての裸のカイルが乗っていた。


 固まるレオンさんとアーシャさんの視線がとても痛い。


 違うのっ、私、やましいことは何も~!!


 状況についていけず、私は気を失った。



 目を覚ますと、レオンさんとアーシャさんと小虎ちゃんが、ベッドの隣で私を見ていた。


「事情は分かった。カイルは成長が早いのかな。もう、人の姿になれるなんて」

「あなたに似て、優秀なのね」

「ハハ、照れるなぁ」


 子供の前だというのに、ラブラブなレオン夫妻。 ほほえましいなぁ。


「ルカちゃんがビックリするみたいだから、なるべく小虎の姿でいるってカイルが言ってたわ」

「キュルル…」


 カイルが心配そうに私を見つめてる。


「夢じゃなかったんだね。本当にカイルは人の姿になれるんだね」

 カイルを優しく撫でる。

「これから、同い年くらいの友達になってね」


 私が言うと、

「うん」

 カイルは子供の姿に変身した。


「もう、小さいカイルともふもふできなくなるのかな?」

 カイルはこれからどんどん大きくなっていくのかもしれない。大きな虎ともふもふ…なんか勇気がいりそうだな。


「ルカ、心配するな。すぐに、もっと小さな小虎ともふもふできるようになるから!」


「え?」


「あとふた月もすれば、次の子が生まれるから♪」


 そういえば、アーシャさんがふんわりゆったりワンピースを着てるのって、妊婦さんだったんだ!


「おめでとうございます!」


 ふたりの赤ちゃん可愛いだろうな~。生まれたての小虎…すっごく可愛いだろうなぁ~。楽しみっ!


「ルカは僕のことだけ見てたらいいんだ!」

 妬いたカイルが小虎の姿に戻って、ベッドに潜り込んでくる。

 ぷにぷにの肉球がっ、最高のなめらかな手触りのもふもふが抱きついてくる~!

 うぁぁ♪

 気持ち良すぎて、撃沈。


「わかったよ~。カイルが一番可愛いってば~!」


「わかればいいんだ」

 にっこり笑う俺様カイルが、大好きだよ!



 翌日、泉でレインボーさんにその話をすると、

「そうかい!おめでたいねぇ~。ちょっと早いけど、赤ちゃん虎にこのおもちゃをあげるよ!」

と言って、猫じゃらしならぬ、虎じゃらしをくれた。


「私はこれを!」

 おおっ! キャットタワー!


「俺はこれを!」

 釣りセット? ちょっと早いし、釣り竿を使わなくても自力で獲るんじゃないかな?


「やっぱりこれでしょ!」

 天井に吊って回すメリーゴーランドかぁ。吊られているおもちゃが全部獲物なんだね!


 レオンさんの赤ちゃん、早くみんなに会えるといいね♪


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